退職時にもらう源泉徴収票とは?提出時期や記載内容の注意点を解説

税金

会社を退職するときに必ず受け取っておきたい書類のひとつが「源泉徴収票」です。これは次の就職先に提出したり、自分で確定申告を行う際に必要な大切な書類です。今回は、8月で退職した場合に受け取る源泉徴収票の内容や使い方について詳しく解説します。

源泉徴収票とは?基礎知識を確認

源泉徴収票は、給与支払者(会社など)がその年の給与支払い総額と所得税の天引き額を記録した証明書です。年末に会社が税務署へ提出する「給与支払報告書」と同様に、従業員にも交付されます。

源泉徴収票には、以下のような情報が記載されています。

  • 支払金額(給与総額)
  • 源泉徴収税額(天引きされた所得税)
  • 社会保険料等の金額
  • 控除対象扶養親族などの情報

退職時にもらえる源泉徴収票の内容は?

退職時に発行される源泉徴収票は、「1月1日から退職日(最後の給与支払日)までの収入」が記載されています。例えば、8月31日で退職する場合は、1月1日〜8月31日までの給与や税金等が記載されます。

したがって、「9月分まで」というのはやや誤解があり、実際には退職日まで(例:8月分まで)の内容となります。給与の締め日と支払日によって9月支給の給与が8月分である場合もあるので、内容確認が大切です。

次の職場に提出する目的とタイミング

転職先が源泉徴収票を求める理由は、年末調整を正確に行うためです。前職での収入や所得税額を含めて、年間の所得に基づいた正しい税額を算出する必要があるからです。

提出タイミングとしては、入社後すぐに人事担当者などから案内されることが多いですが、少なくとも年末調整の処理が始まる11月末ごろまでには提出しておきましょう。

源泉徴収票がもらえない・遅い場合の対処法

法律上、会社は退職者から請求があれば「1ヶ月以内に」源泉徴収票を発行しなければなりません。もし1ヶ月を過ぎても届かない場合は、まずは人事部や経理担当に連絡しましょう。

それでも対応がない場合は、労働基準監督署に相談することで改善を促せる場合があります。

確定申告が必要なケースとは?

転職先で年末調整をしてもらえない場合や、アルバイトなど複数の職場で働いた場合は、自分で確定申告を行う必要があります。その際にも、前職・現職両方の源泉徴収票が必要です。

確定申告期間は翌年の2月中旬〜3月中旬ですが、事前にe-Taxや税務署のサイトで準備しておくとスムーズです。

まとめ:退職後の源泉徴収票は忘れず確認・保管を

退職後にもらう源泉徴収票には、その年の1月から退職日までの給与・税金情報が記載されています。転職先への提出や確定申告に必須なので、発行タイミングや内容に注意し、正確な管理を行いましょう。退職時の書類はトラブルが起こりやすい部分なので、早めの確認と対応が大切です。

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