個人年金保険は将来の資産形成に欠かせない手段の一つですが、保険会社の利率や契約年数によっては「続けるべきか、乗り換えるべきか」で迷うこともあります。特に現在契約中のプランが払い済みにできる直前だった場合、その判断はより慎重さを求められます。本記事では、日本生命の個人年金を継続するか、それとも解約してソニー生命のSONAVIを新たに契約するべきかという悩みに対して、損得を交えた判断軸を解説します。
まずは現在の契約内容と残り期間を整理する
現在契約している日本生命の個人年金保険が「あと3年で払い込み完了」という状況で、月々11,000円の保険料を支払っている場合、すでに大半の保険料は支払済みという状態にあります。解約すると元本割れとなる可能性が高く、それまでに支払った保険料が一部無駄になる点は見逃せません。
保険証券や契約内容の一覧を確認し、「解約返戻金」「予定利率」「据置期間」などの情報を明確にすることが大切です。
保険料の減額は可能?デメリットはある?
保険の多くは契約後でも保険料の減額が可能ですが、その場合、将来の年金受取額も比例して減ってしまうため注意が必要です。月11,000円→5,000円に下げた場合、年金原資は大きく減る可能性があります。
ただし「払い込み年数は確保したいが家計の負担を減らしたい」という目的には、減額という手段は有効です。
ソニー生命のSONAVIとは?特徴と利率
SONAVIはソニー生命が提供する個人年金保険で、運用利率が相対的に高く、インフレに備えたい層に人気があります。契約内容によっては実質利回りが1.0%を超える場合もあるとされており、低金利時代の貯蓄手段として注目されています。
ただし「途中解約によるリスク」や「返戻金が元本を下回る期間」が存在する点には注意が必要です。特に加入初期はマイナス期間が長くなる可能性があります。
2つの保険を併用する選択肢も
日本生命の個人年金は減額して払い込みを完了させつつ、同時にSONAVIを小口で始めるという選択肢もあります。月額支払いは抑えつつ、それぞれの保険にリスクを分散することができます。
たとえば、日本生命を月5,000円で残り3年継続しつつ、SONAVIを月5,000円で新規開始する場合、トータル支出は月1万円に収まり、資産形成も途切れずに継続できます。
「損をしないこと」と「将来のリターン」をどう考えるか
「損をしたくない」気持ちは当然ですが、保険は将来への備えであり、全体のバランスが重要です。3年で払い込みが終わる日本生命の保険は「出口」が見えている状態ですので、今解約してしまうよりは、可能な限り継続を検討したほうが堅実といえます。
その一方で、より高い利率や長期の運用に魅力を感じるなら、SONAVIを並行して始めることで柔軟にリスク分散が可能になります。
まとめ:解約せず減額+新規契約という「中庸策」が有力
日本生命の個人年金は解約ではなく減額し、支払いを完了させたうえで、利率の良いソニー生命のSONAVIを新たに開始するという「ハイブリッドな方法」が金銭的にも精神的にも安定する選択肢です。
どちらか一方を選ぶ必要はなく、両者のメリットを活かして「少額でも続ける」ことが大きな損失を避けるコツといえます。迷ったときはファイナンシャルプランナーに相談して、自分に合った保険プランを再構築してみてはいかがでしょうか。
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