知らない人からWAONカードをもらったらどうする?法律とトラブル回避のポイントを解説

決済、ポイントサービス

キャッシュレス化が進む中、WAONなどの電子マネーカードを利用する機会が増えています。しかし、思いがけず知らない人からWAONカードを譲り受けた場合、その使用が法的に問題になるのか不安に思う人も多いでしょう。本記事では、WAONカードを譲り受けた際の注意点や、違法となる可能性、今後の対処法について法律的観点から詳しく解説します。

WAONカードの所有者と使用者の関係

WAONカードはプリペイド式の電子マネーで、基本的には持っている人が自由に使える仕様です。しかし、WAON公式サイトにも記載がある通り、WAONカードは発行元の株式会社イオンリテールが提供するサービスであり、法的には利用規約に従って使う必要があります。

記名式のカード(WAONポイントカードなど)であれば、カード保有者が特定されるため、譲渡や第三者使用は規約上も制限されている可能性があります。無記名式であれば所有者の特定が困難ですが、それでも「盗難品や拾得物」であった場合には問題が発生することがあります。

他人からもらったWAONカードを使うと違法になる可能性は?

もらったカードが「他人の所有物」であった場合、たとえ善意で受け取ったとしても、後から「盗品だった」と判明すれば、占有離脱物横領罪(刑法254条)に問われる可能性があります。

例えば落とし物として拾ったカードを届けずに使った場合もこの罪に該当し、1年以下の懲役または10万円以下の罰金・科料が科されることがあります。知らずに使ってしまった場合でも、「疑わしいと認識していたかどうか」が争点になります。

譲渡の場面が正当だったかどうかがカギ

今回のように、本人と思われる人から「もう使わないから」と直接手渡された場合、カードが本人のものであると信じる合理性があります。つまり「善意かつ過失がない」と見なされる可能性が高く、法的な責任は問われにくいと考えられます。

ただし、それでも後から「カードは他人のものであった」「本人が盗難を届け出ていた」となれば、無関係ではいられないケースもあります。万が一に備えて、やり取りの状況を記録しておくのが安心です。

トラブルを防ぐための対処法

以下のような対処を行えば、リスクを最小限に抑えられます。

  • 不審なカードは警察や交番へ届ける
  • WAON公式カスタマーセンターに問い合わせてカードの確認を依頼
  • 譲り受けた状況を日記やメモで残しておく

仮にカードを使ってしまった後でも、正直に申し出ることで刑事責任を問われない可能性が高くなります。

ポイント移行やドリンク購入はどう見られる?

既にポイントを移行し、商品を購入した場合、返金や補填の義務が発生することも考えられます。ただし、WAON側の判断や、届け出の有無によって対応は異なります。

特に高額(1万数千円)の残高があったとのことで、元の所有者が被害届を出していた場合には連絡が来る可能性もあります。現段階で不安がある場合は、自主的にWAON公式に問い合わせるのが望ましいです。

まとめ:カードの使用には注意と確認を

WAONカードのようなプリペイドカードでも、使い方次第では法的責任を問われることがあります。特に「拾った」「譲り受けた」場合は、そのカードが適法に手元にあるのかを確認する姿勢が重要です。

知らない人からもらったWAONカードは善意での譲渡である場合もありますが、不安がある場合は速やかに相談機関へ連絡しましょう。安心してキャッシュレス生活を送るためにも、リスクの理解と慎重な判断が求められます。

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