企業や団体へ提出する「個人車使用許可申請書」では、任意保険の補償内容を記入する欄が設けられていることが一般的です。特に、対人・対物・人身傷害・車両保険などの補償金額を明記するよう求められます。中には「〇〇万円」という単位で既に印字されている用紙もあり、無制限補償の場合の記入方法に迷う方も少なくありません。この記事では、そのような場合の正しい書き方について詳しく解説します。
対人・対物が「無制限」の場合の基本的な記載方法
まず、対人・対物賠償保険が「無制限」で契約されている場合、多くの記入例では「無制限」と記入するだけで問題ありません。すでに「〇〇万円」といった表記がある欄であっても、数字の上に「無制限」と記載したり、「無制限」と追記することで正しく意思表示ができます。
二重線で消す必要は基本的にありません。特に申請書の書式が定型化されている組織の場合、「万円」という単位があることを前提にして無制限の記載をするよう指導されているケースもあります。
具体的な記入例
例えば、「対人賠償保険:__万円」という欄がある場合、次のように書くとよいでしょう。
項目 | 記入例 |
---|---|
対人賠償 | 無制限 |
対物賠償 | 無制限 |
人身傷害 | 3000万円 |
車両保険 | 100万円(契約している場合)/なし(契約していない場合) |
印字された「万円」を気にせず、適切に「無制限」や具体的な金額を書き込むことで対応可能です。
誤記入を避けるための注意点
・「0円」や「—」といった記載は避け、「無制限」または「なし」と記入するのが無難です。
・記入ルールに不安がある場合は、申請書を提出する窓口に事前に確認を取ると確実です。
・修正液や修正テープの使用は基本NGです。訂正が必要な場合は二重線を引いて訂正印を押すのが原則です。
人身傷害・車両保険は任意で設定内容が異なる
対人・対物と異なり、人身傷害と車両保険は契約内容によって補償額が大きく異なるため、保険証券や契約内容を確認して正確に記入しましょう。
たとえば人身傷害が「5000万円」の契約になっている場合は、そのまま「5000」と記入し、車両保険が未契約の場合は「なし」と記載します。
まとめ:形式に惑わされず、正確に記載するのがポイント
任意保険の補償金額を記載する際には、用紙のフォーマットに惑わされることなく、事実に基づいて記入することが大切です。特に「対人・対物が無制限」であれば、そのまま「無制限」と記載し、「万円」の表記に対しても過剰に修正しようとする必要はありません。迷ったら、提出先に確認することも重要です。
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