任意保険の車両保険に加入する際、「保険金額(保険価額)」として設定できる範囲が複数提示されることがあります。たとえば150万円から250万円といった幅がある場合、どの金額を選べばよいのか迷ってしまいますよね。本記事では、保険金額の違いが補償や保険料に与える影響と、損をしない選び方について解説します。
■ 保険金額とは?車の評価額に基づく基本情報
車両保険の「保険金額」は、事故などで車が全損になった場合に保険会社が支払う上限額を示します。この金額は通常、契約時の車の「時価」に基づき、一定の範囲(下限~上限)で設定可能です。
たとえば中古車であっても、年式・走行距離・グレードなどにより保険会社が見積もった価値があり、その範囲内で選択します。
■ 保険金額によって何が変わるのか?補償と保険料の関係
一般的には、保険金額が高ければ、事故時に受け取れる補償額は増える可能性がありますが、保険料もそれに応じてやや高くなります。ただし、近年は保険料の差が小さくなっているケースも多く、「250万円を選んでも保険料がそれほど高くならない」といったこともあります。
そのため、最大値にしておくことでより安心できるケースもあるのです。
■ 保険金額の上限を選ぶメリットと注意点
保険金額の上限(例:250万円)を選んだ場合、以下のようなメリットがあります。
- 事故による全損時に最大限の補償が受けられる
- 盗難など高額損害に対して備えられる
- 修理費用が高くついた場合にも対応しやすい
ただし、保険会社は実際の支払額を事故時の車の市場価格で査定するため、設定金額が高くても査定額以上は支払われないことがあります。
■ 実際の選び方:150万と250万のどちらがベスト?
保険金額は「車の時価相当額」を基準に選ぶのが基本ですが、保険料に大差がないなら上限額を選ぶのも有効です。たとえば中古車でも車検が長く残っていたり、修理費が高くなる傾向にある車種では、高めに設定することで安心感が得られます。
一方、今後乗り換えを検討していたり、修理より買い替えを優先する方は、150万円程度でも問題ないことも。
■ 見積もり画面での違いを比較するポイント
保険会社の見積もり画面では、保険金額を切り替えて保険料がどのくらい変化するかを試してみましょう。以下の点を確認するのがおすすめです。
- 保険料差が月額で数百円以内なら上限選択も視野に
- 免責金額とのバランス(高額設定時の自己負担)
- 車両保険を使った際の等級ダウンや割増の影響
■ まとめ:補償重視なら上限金額、実用重視なら中間でもOK
車両保険の保険金額は、事故や盗難に備える重要な選択肢です。保険料に大きな差がない場合、上限金額を選ぶことで安心感が増すメリットがありますが、実際に支払われる金額は車の価値に依存する点には注意が必要です。
補償を手厚くしたい方は250万円、費用を抑えたい方や買い替え予定がある方は150万円~中間値を検討するとよいでしょう。最終的には見積もり比較とライフスタイルに応じた判断が大切です。
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