病気やケガで働けない期間の生活を支える制度として、多くの人に利用されている「傷病手当金」。中でも協会けんぽ(全国健康保険協会)の傷病手当金については、「支給日は決まっているのか?」「いつ振り込まれるのか?」といった疑問がよく寄せられます。本記事では、支給日や申請のタイミング、実際の入金までの流れについて詳しく解説します。
傷病手当金の支給日は「決まっていない」が正解
協会けんぽの傷病手当金には、毎月決まった支給日(例えば毎月15日など)はありません。そのため「○日に申請したら○日に入金される」という明確なルールは存在しません。
支給までの期間は、書類の提出完了後、平均して約2週間〜1ヶ月前後が一般的とされています。ただし、申請内容に不備がある場合や審査が混雑している時期は、それ以上かかることもあります。
支給の流れ:申請から入金までのステップ
傷病手当金が支給されるまでの一般的な流れは以下の通りです。
- ①申請書類の作成(本人・医師・事業主それぞれが記入)
- ②協会けんぽに郵送または窓口提出
- ③協会けんぽにて審査
- ④審査完了後、本人の口座に入金
例えば、6月1日〜30日まで休職した分の申請を7月上旬に提出した場合、早ければ7月下旬、遅ければ8月以降に振り込まれることもあります。
支給が遅れるケースと対処法
支給が想定より遅れるケースとして、以下のような原因が考えられます。
- 医師の記載漏れや日付の矛盾
- 事業主の証明欄が未記入または誤記
- 郵送による書類到着の遅延
- 協会けんぽ側の審査混雑
不安な場合は、提出した支部(都道府県ごとの協会けんぽ窓口)に電話確認することで、現在の審査状況を教えてもらえることがあります。
継続給付を受ける際のポイント
傷病手当金は、最長で支給開始日から「1年6ヶ月」間受給できますが、毎月ごとの申請が必要です。そのため、継続して受け取りたい場合は、休職中の各月分の申請を都度行う必要があります。
継続申請の際も、医師の証明や本人・会社の記入が毎回必要となるため、余裕を持って申請書類を準備しましょう。
実例:支給までにかかった期間の口コミ
実際に協会けんぽの傷病手当金を申請した人たちの声をいくつか紹介します。
「4月末に申請→5月20日頃に入金。約3週間でした」
「同じ県の知人は1ヶ月以上かかったそう。時期によって違うみたい」
「不備で返送されて遅れた。再提出で結局2ヶ月弱かかった」
このように、平均は2〜4週間程度ですが、状況によって差があることが分かります。
まとめ:こまめな確認と正確な書類がカギ
協会けんぽの傷病手当金は支給日に決まりがないため、「いつ振り込まれるか」は申請のタイミングと内容の正確さに左右されます。
大切なのは、毎月の申請を忘れず、必要な欄を丁寧に記入し、不備なく提出すること。それによってスムーズな支給につながります。もしも遅れを感じたら、遠慮せず協会けんぽに問い合わせをして確認することをおすすめします。
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