20代後半を迎えると「そろそろお金のことを真剣に考えなければ」と感じる方も多いでしょう。しかし、現実には「貯金ゼロ」「少額の借金あり」という状況に悩んでいる人も少なくありません。本記事では、同じような不安を抱える方に向けて、現状の捉え方とこれからの対策をわかりやすく解説します。
20代後半の貯金事情:実際の平均と中央値
まず知っておきたいのは「貯金ゼロ」は実は特別なことではないという事実。金融広報中央委員会の『家計の金融行動に関する世論調査(単身世帯)』によると、20代の約40%は貯蓄が「ゼロ」という回答をしています。
また、20代後半でも貯蓄額の中央値はおよそ20万円程度とされており、「貯金があまりない」と感じるのはあなただけではありません。
借金10万円の実態とリスク
借金という言葉に敏感になる必要はありますが、10万円程度であれば、カードローンやクレジットカードのリボ払いなど、身近な仕組みで発生しているケースも多くあります。問題なのは、その借金が『生活費の補填』になっているか、『浪費によるもの』なのかを把握していないまま放置してしまうことです。
金利が高い借入先(リボ払いや消費者金融など)であれば、放置することで雪だるま式に負債が増えるリスクがあります。早めの把握と返済計画が重要です。
見直しの第一歩は「家計の見える化」から
まず取り組みたいのは、毎月の収支を「見える化」すること。スマホアプリ「マネーフォワード ME」や「Zaim」などを使えば、銀行口座・クレカ・電子マネーと連携して自動で家計管理ができます。
支出の内訳を可視化することで、無駄遣いの傾向をつかみ、削れる費用を見つけやすくなります。たとえば、1日1本のカフェドリンク(約500円)をやめるだけで、月に1.5万円の節約も可能です。
少しずつでも始める「貯金体質」への切り替え
おすすめは「先取り貯金」です。給与が振り込まれたら、まず定額(たとえば月5,000円)を別口座に自動で移す仕組みを作ると、自然と貯まる習慣が生まれます。
また、最近では証券会社が提供する「つみたてNISA」や「ポイント投資」など、小額から始められる資産運用も人気。楽天証券やSBI証券のアプリは初心者にも使いやすいと評判です。
実例紹介:30歳でゼロから再出発した人の話
たとえば、ある30歳男性はクレカのリボ払いで借金20万円。家計アプリで支出を把握し、月2万円の返済と同時に月5,000円の貯金を開始。1年で借金完済と同時に6万円の貯金を達成しました。
彼のポイントは、「完璧を目指さず、少しずつでも前進すること」だったといいます。大切なのは、いまから始めることです。
まとめ:今の状況はスタートライン。ここからが大切
28歳で貯金がない、借金があるという状況は珍しいことではありません。重要なのは、現状を把握し、少しずつでも行動に移すことです。
生活スタイルの見直しや、家計の記録、支出のコントロールなど、できることから始めてみましょう。「今」始めることで、将来の安心に繋がっていきます。
コメント