物価高時代を乗り越える!手取り900万円でも貯金が難しい理由と今すぐできる対策

家計、節約

近年の急激な物価上昇により、以前よりも生活費の圧迫を感じている方は少なくありません。手取りが増えても貯金が思うようにできないという悩みは、年収や家族構成を問わず広く共通の課題です。今回は、手取り900万円世帯でも「なぜ貯金が難しいのか」、その理由と具体的な対策を解説します。

物価上昇の体感が強まる理由

2022年以降、食料品・光熱費・日用品などの生活必需品の価格が一斉に上昇しました。特に値上げ幅が大きいのは以下のカテゴリです。

  • 食品(外食・加工食品):ランチの平均価格は1,000円を超え、1,300〜1,500円が一般的に
  • 光熱費:電気・ガス代が前年比20〜30%増
  • 通信・サブスク:固定費の増加

たとえ年収が増えていても、支出増がそれを上回れば実質的な可処分所得は減る一方です。

手取り900万円でも余裕がない実態

夫婦共働きで手取り年収が900万円ある場合、月の可処分所得はおよそ75万円前後。では、それで本当に余裕がある生活ができるのか、支出モデルを見てみましょう。

支出項目 月額(目安)
住宅ローン(戸建て) 12万〜15万円
光熱費・通信費 4万〜6万円
食費 8万〜10万円
保険・車関連 3万〜5万円
税金・社会保険 年間で200万以上(毎月換算:約16万円)

このように、支出合計は月45万〜55万円を超えることも珍しくありません。そこに外食や旅行、家電・家具の買い替えなどが加わると、月の貯蓄余力はわずか数万円ということも。

貯金ができない主な原因とは?

高収入でも貯金が難しくなるのにはいくつかの落とし穴があります。

  • ライフスタイルのインフレ:収入が増えると支出も増える傾向がある(いわゆる「パーキンソンの法則」)
  • 固定費の過多:住宅ローンや車の維持費、保険料が家計を圧迫
  • 税負担の増加:住民税や所得税、固定資産税が見えない圧力に

たとえば、飲食の外食頻度が週4回以上になると、月5万円以上の支出になることも。これが「気づかぬうちの浪費」となり、貯金の障壁になります。

物価高時代の生活費削減テクニック

貯金体質に改善するためには、以下のような工夫が有効です。

  • サブスクや保険の見直し:不要な契約を整理するだけで月1万円削減も可能
  • ふるさと納税や節税対策:実質的な節約効果を活用
  • 食費の「予算管理」:月上限を設けることで無駄買い防止
  • 現金主義または家計簿アプリ活用:支出の「見える化」で浪費を抑制

また、「今月いくら残す」とゴールから逆算して生活費を割り振る「先取り貯金」も効果的です。

家族持ち世帯はどうしている?

子育て世帯では、教育費や学資保険、塾代などで支出はさらに膨らみます。しかし、多くの家庭は。

  • 生活レベルをあえて上げない
  • 共働きで世帯収入をキープ
  • 支出の優先順位を明確にして節約

特に子どもがいる家庭では「見栄の出費」を極力避け、本当に必要な支出を精査する傾向が強いです。

まとめ:収入ではなく「使い方」が家計を決める

物価高の中で生活が厳しいと感じるのは、収入にかかわらず誰にでも起こり得る現実です。しかし、支出の構造を見直し、「何にいくら使うか」を意識するだけでも家計の改善は可能です。

手取り900万円でも貯金が難しい時代だからこそ、固定費の最適化や生活の見える化が重要です。無理のない工夫を重ねて、将来に備えたお金の使い方を考えていきましょう。

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