1回300万円の海外旅行を楽しむ人の収入事情とは？現実的な年収ラインを読み解く

豪華な海外旅行を1〜2年に一度、300万円以上かけて実行する人たちは、どのような収入や生活スタイルを送っているのでしょうか？この記事では、そのようなライフスタイルを実現できる年収の目安や、実際の支出バランス、価値観に着目して解説していきます。

300万円の海外旅行とはどのレベル？

旅行に300万円を費やすというと、一般的なパッケージツアーをはるかに超えるレベルです。以下はその一例です。

たとえば、モルディブの水上ヴィラに1週間滞在し、ビジネスクラスで往復しながら食事やアクティビティを満喫すると、2人で250万〜350万円というのは珍しくありません。

一般的に、旅行費用に年間収入の5〜10%を充てると無理がないとされます。つまり、300万円を旅行に使える人は少なくとも年間3,000万〜6,000万円の可処分所得を持っている可能性が高いです。

仮に年収が2,000万円でも、生活費や教育費、税金を差し引くと300万円の旅行費用は重く感じる場合もあります。余裕をもってこの金額を使えるのは年収3,000万円以上がひとつの目安と考えられます。

ある外資系企業の部長職の40代男性（年収3,500万円）は、2年に一度、家族4人でヨーロッパを周遊する旅行を楽しんでいます。滞在は高級ホテルで、全行程は旅行代理店のカスタム手配。1回の旅行費用は約280万円とのこと。

このようなスタイルは、日常生活で支出を抑える努力をしたり、資産形成が進んでいる人ほど実現しやすい傾向があります。

年収だけでなく、資産収入や副業による収入で旅行費をまかなっている人もいます。たとえば、不動産オーナーや株式配当で年200万〜300万円の収益を得ている人は、その収入を旅行に充てるケースも珍しくありません。

このように、年収が2,000万円未満でも、安定した副収入や資産運用によって旅行を楽しむ人も一定数存在します。

重要なのは、年収の多寡だけでなく、「旅行に対してどれだけお金をかける意志があるか」です。ある人にとっては300万円の車を買う代わりに、別の人は旅行にその価値を見出します。

節約しながらも旅行だけは贅沢に…という価値観も十分にあり得ます。つまり、同じ年収でも、支出の優先順位次第で300万円旅行を実現できる可能性があります。

1〜2年に一度、300万円の海外旅行を楽しむには、年収3,000万円以上が一つの現実的な目安ですが、副収入や資産背景、支出配分の工夫によってはそれ以下の年収でも可能です。

大切なのは、「自分にとっての価値ある支出」にお金を使えるかどうか。その視点で考えれば、収入に関係なく、豊かな体験を得ることは誰にでも可能です。