大学生活では部活動中に思わぬけがをすることもあります。そんなとき、学生教育研究災害傷害保険(通称:学研災)に加入していれば、一定の医療費が補償される可能性があります。本記事では、実際に接骨院や病院に行くときの手順や申請の流れ、必要書類などを解説します。
学研災とはどんな保険?
学研災は、大学や短大、高専などに在籍する学生が、教育・研究活動中や通学中にけがをした場合に備える保険です。部活動や体育の授業、学内外での正課中の事故も対象となります。
加入は多くの大学で自動的に行われており、保険料は入学時に徴収されることが一般的です。けがの程度に応じて、通院や入院にかかった費用の一部が給付されます。
接骨院や病院に行くときのポイント
部活中に軽い打撲などのけがをした場合でも、まずは自己判断せず医療機関の受診をおすすめします。特に腫れや痛みがある場合は、放置すると悪化する恐れがあります。
接骨院に通院する場合も、学研災の対象になることがありますが、病院や整形外科の診断書が必要になることが多いため、最初は医師の診察を受けるのが無難です。
申請に必要な書類と手順
保険金を請求する際には、以下のような書類を大学を通じて提出する必要があります。
- 事故発生状況報告書(本人記入)
- 診療報酬明細書や領収書(原本)
- 医師の診断書(通院日数の記載あり)
- 学生証のコピー
これらを学務課または学生支援課など、大学内の学研災窓口へ提出します。申請用紙は大学のウェブサイトや窓口で配布されていることが多いです。
申請期限と注意点
申請には期限があります。多くの場合は事故発生日から30日以内に大学へ申請する必要があるため、受診後は早めに行動しましょう。
また、自己都合による通院や、正課活動に該当しない自由時間中の事故は給付対象外となる可能性があるため、事前に該当範囲を確認することも重要です。
よくあるQ&A:実例で理解しよう
Q:肘の打撲で2回通院しました。給付金は出ますか?
A:通院日数が記載された診断書があり、教育活動中のけがであると確認できれば、保険金が支払われる可能性があります。
Q:診断書が有料でしたが、それも保険で出ますか?
A:学研災では、診断書発行費は原則として自己負担となります。
まとめ:早めの対応が安心につながる
学研災は学生生活を支える大切な保険制度です。部活中のけがも対象となる場合が多いため、迷ったら早めに医療機関を受診し、領収書などの証拠書類をしっかりと保管しましょう。
申請は自動ではなく、必ず本人が大学を通して行う必要があるため、忘れずに手続きを行ってください。
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