「数年放置していたへそくりを少しでも増やしたい」「でも家族には知られたくない…」そんな思いを持つ方は少なくありません。この記事では、郵便局の口座に眠る400万円ほどのへそくりを、リスクを抑えながらも効率的に増やす方法を解説します。
1. ゆうちょ銀行の定期貯金:安心感はあるが利率は低め
まず考えられるのが、現在預けている郵便局(ゆうちょ銀行)の定期貯金です。定期貯金は、一定期間お金を預けておくことで普通預金より高い金利が得られる商品ですが、近年の金利は年0.002%程度と非常に低水準です。
例えば400万円を1年間預けても利息は約80円前後(税引前)。元本割れのリスクがない代わりに、増える効果はほとんど期待できません。
2. 個人向け国債:元本保証でリスクを抑えたい人に
元本保証と少しでも高い利回りを両立したいなら、個人向け国債(変動10年・固定3年/5年)も選択肢です。特に変動10年型は金利が半年ごとに見直されるため、将来的な金利上昇にも対応できます。
例えば2024年時点での変動10年型の金利は年0.33%。400万円を預けると年間約1,320円の利息になります(税引前)。申し込みは金融機関やネット証券でも可能で、家族に知られず管理することも比較的容易です。
3. 証券口座を開設して投資信託に挑戦
資産を少しでも増やしたい場合、投資信託は初心者でも取り組みやすい方法です。少額から分散投資ができ、NISA制度(新しい少額投資非課税制度)を使えば税制面でも優遇を受けられます。
例えば、年利3%のバランス型投資信託に400万円を5年間運用した場合、単利で約60万円の利益が見込めます(元本保証はありません)。ネット証券で口座開設すれば、取引履歴も非公開にできます。
4. ネット銀行の高金利定期預金を利用する
都市銀行やゆうちょ銀行と比べて、ネット銀行は高金利の定期預金を提供していることがあります。例えばオリックス銀行やあおぞら銀行BANK支店では、1年定期で年0.3%〜0.4%の金利がつくことも。
400万円を年0.4%で運用すれば、1年で16,000円(税引前)の利息となり、郵便局よりはるかに効率的です。オンライン口座管理に慣れている方には非常におすすめです。
5. 個人年金保険や外貨建て商品は慎重に
将来の備えとして個人年金保険や外貨建て商品の勧誘を受けることもありますが、これらは手数料が高く、解約時の元本割れリスクもあるため、へそくり運用にはあまり適していません。
特に外貨建て保険などは為替変動の影響を受けやすく、初心者には不向きです。情報をよく確認し、無理のない範囲で検討しましょう。
まとめ
400万円というまとまった資金を効率的に運用するためには、目的とリスク許容度に応じた選択が大切です。「とにかく安全に保ちたい」なら定期や国債を、「多少のリスクを取っても増やしたい」なら投資信託や高金利の定期預金を検討するとよいでしょう。
いずれの場合も、家族に知られたくない場合はオンラインで完結できるサービスを選ぶと安心です。資産を眠らせず、目的に合わせて少しずつでも動かしていくことが、へそくりを賢く守る第一歩となります。
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