年収300万円+250万円の共働き夫婦が地方で暮らしながら、5年で500万円を貯め、子育て・住宅購入・老後資金まで考えるのは可能なのか?この記事では実際の家計状況に近いモデルをもとに、現実的なシミュレーションと対策を紹介します。
現在の家計水準と貯蓄目標を整理する
まず、年収合計は550万円(夫:300万、妻:250万)で、手取りは約440万〜460万円と見込まれます(共働き・社会保険考慮)。
家賃月6.5万円、車2台の維持費(保険・税金・ガソリン等)もある中で、生活費を抑えつつ月8万円以上貯金すれば5年で約500万円が見込めます。
将来の住宅購入と老後資金に関する見通し
住宅を2000万円〜2500万円で購入する場合、地方なら十分現実的です。35年ローンを活用し、頭金300万円〜500万円を目安にすれば、月々6万円前後の返済で収まるケースも。
老後資金については、iDeCoやつみたてNISAを活用し月1万〜2万円を積立てることをおすすめします。早く始めれば将来的な蓄積に大きな差が出ます。
子育て費用の全体像と貯め方
子ども1人をすべて公立校で大学まで進学させた場合の平均教育費は約1,000万〜1,200万円です。
児童手当234万円を差し引いた残り900万円を18年かけて準備するなら、毎月4万2,000円前後の積立が必要となります。
実例:子育て貯金の月額シミュレーション
児童手当はすべて大学資金へ充てる前提で、以下の積立プランが現実的です。
目的 | 期間 | 月額 | 備考 |
---|---|---|---|
高校・大学資金 | 18年 | 42,000円 | 一括払いや奨学金併用を前提に調整可 |
学資保険 | 10〜15年 | 15,000円〜20,000円 | 満期時に学費一部充当可能 |
最初から無理をせず、子どもが小さいうちは積立額を抑えて、成長と収入増に合わせて増額していく方法も有効です。
固定費見直しが貯蓄力を左右する
貯蓄のカギを握るのは家賃・保険・通信費・車両維持費といった固定費です。たとえば。
- 家賃:5万円以下の物件に引越し検討(年間18万円の節約)
- 保険:不要な医療保険・終身保険を見直し、掛け捨てで最低限に
- 通信:格安SIMに乗り換えで月5,000円削減
- 車:将来的に1台に集約(年間維持費20万〜30万円削減)
これらの積み重ねが貯蓄の土台になります。
まとめ
年収550万円の共働きでも、支出をコントロールしつつ目的別に貯金を分ければ、5年で500万円+子育て資金+住宅頭金も現実的に達成できます。
教育資金は児童手当を活用しながら、月4万円前後をベースに18年間積み立てていく形が最も無理なく安心できる方法です。
ライフイベントごとに柔軟に予算を見直しながら、長期的な目標に向かって地道に積み重ねることが成功の秘訣です。
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