妊娠中に加入している共済の保障内容が気になるという声は少なくありません。特に体外受精などを経て授かった命の場合、給付対象となるかどうかは非常に大切な問題です。本記事では、兵庫県民共済の入院保障型(月額2,000円コース)を中心に、妊娠や出産に関する保障内容や注意点をわかりやすくご紹介します。
■ 県民共済の基本的な妊娠・出産に対する保障
兵庫県民共済の「入院保障型(月2,000円コース)」では、病気による入院・手術が給付の対象となっており、妊娠や出産も「病気」として取り扱われる場合があります。ただし、正常分娩は給付の対象外であり、帝王切開・切迫早産・妊娠高血圧症候群などの異常妊娠・出産に関しては保障対象となります。
つまり、「妊娠中に異常があって入院した場合」や「帝王切開による出産」が保障の対象になる可能性があります。
■ 体外受精・人工授精を経た妊娠は対象か?
県民共済では、加入後の自然妊娠・人工授精・体外受精を経た妊娠に関しても、その後の入院や手術が医師の診療の下で行われる限り、異常妊娠・異常分娩に該当すれば給付の対象になるとされています。
ただし、先進医療特約に未加入の場合、不妊治療に関する先進医療費用(例:顕微授精など)には給付されません。入院保障型コースでは基本的に「結果として妊娠後の入院」に対しての給付となります。
■ 妊娠中の入院事例と給付の実例
例えば、妊娠28週で切迫早産と診断され、10日間の入院をしたAさんは、1日当たり4,500円×10日=45,000円の共済金を受け取っています。このように、入院日数や手術の有無に応じた金額が支払われます。
また、帝王切開での出産により3泊4日の入院をしたBさんの場合も、術式が明確で医師の証明があることから、手術給付金と入院給付金の両方が支払われました。
■ 共済加入のタイミングと保障の対象範囲
注意すべき点として、妊娠前に共済に加入していたかどうかが保障可否の重要な判断ポイントとなります。加入前に妊娠していた場合、妊娠やそれに伴う治療は既往症扱いとなり、給付対象外となる可能性が高くなります。
一方、妊娠後に加入した場合でも、健康告知にて正しく申告していれば一定の保障が適用されるケースがあります。加入時期と健康状態の申告が重要です。
■ 先進医療特約との違いについて
「先進医療特約」に加入していない場合、不妊治療の中でも保険診療外の医療費(例:顕微授精、レーザー照射など)は一切カバーされません。
加入していれば、厚生労働省が定めた先進医療に関して最大300万円までの技術料が保障対象となるため、高額治療のリスクに備えたい方にはおすすめです。
■ まとめ:異常妊娠・異常分娩には保障あり
・兵庫県民共済の入院保障型では異常妊娠・分娩が給付対象
・体外受精後の妊娠であっても、入院・手術が医師の診療下であれば保障されることがある
・正常分娩は給付対象外。加入時期や健康告知も重要
・先進医療特約未加入なら、高度な不妊治療は対象外
共済制度は民間保険とは異なるルールがあります。妊娠中の保障内容に不安がある場合は、必ず県民共済に直接問い合わせるか、契約内容を再確認するようにしましょう。
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