派遣会社へ入社してから数週間が経つのに、健康保険証が届かないという不安は珍しくありません。マイナンバーカードへの保険証連携が進む中、手続きが見えにくくなることもあります。本記事では、保険証が届かない場合に確認すべきポイントや対処法を解説します。
健康保険証が届くまでの一般的な期間
健康保険証は、通常「入社から2〜3週間程度」で届くのが一般的です。派遣会社が健康保険組合(または協会けんぽ)に加入手続きを行い、その後保険証が発行されます。
ただし、手続きのタイミングや加入する保険の種類(協会けんぽか組合健保か)によっては、3週間を超える場合もあります。7月8日入社であれば、8月1日時点で届いていないことに不安を感じるのは妥当です。
マイナ保険証への登録が遅れている理由
2023年以降、健康保険証のマイナンバーカードへの連携が進んでいますが、これはあくまで「保険証が発行された後」にマイナポータルに反映されます。つまり、保険証そのものが発行されていなければ、マイナ登録も完了しません。
マイナンバーを用いたオンライン資格確認のシステムは、保険者(健康保険組合や協会けんぽ)が情報を登録してはじめて有効になります。
派遣会社の対応が曖昧なときの確認事項
「確認します」とだけ繰り返される場合は、次の情報を具体的に尋ねましょう。
- 健康保険の加入日はいつか
- どの保険に加入しているのか(協会けんぽか、独自の健保組合か)
- 手続きの進行状況と保険証の発送時期
担当者にメールで記録を残す形で問い合わせると、後のトラブル防止になります。
病院での受診を急ぐ場合の対処法
保険証が未着の間に病院を受診したい場合は、「保険証申請中」であることを伝え、自費で一旦支払うことが可能です。その後、保険証が届いたら、保険者(協会けんぽや健保組合)に申請することで「療養費払い戻し」を受けられます。
また、保険証番号がすでに発行されている場合は、事業所を通じて「健康保険被保険者資格証明書」の発行を依頼することで、病院での保険診療が可能になります。
実際の遅延例と対応策
ある派遣社員の例では、入社から1か月以上経っても保険証が届かず、担当者に催促を重ねた結果、手続きのミスが発覚したことがありました。保険証未着が続く場合は、派遣元企業の本社総務や人事担当に直接連絡するのも一つの方法です。
手続き上の不備がないかの確認は、早めに行うのが得策です。
まとめ:保険証が来ないときは早めの確認と記録を
健康保険証の発行には通常2〜3週間を要しますが、それを過ぎても届かない場合は、派遣会社への具体的な問い合わせと、記録を残したやり取りが重要です。また、急ぎの受診には証明書の活用や払い戻し制度を使うことで対応可能です。
不安な場合は、加入先の保険者に直接問い合わせることも検討しましょう。
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