現金を細かくしたいとき、ATMでの両替ができれば便利ですが、実際には硬貨を指定した通りに両替するのは難しいケースもあります。特に「500円硬貨1枚を10円玉50枚に両替したい」といった希望をかなえる手段として、ゆうちょATMが使えるのか、代替手段も含めて詳しく解説します。
ゆうちょATMでの硬貨両替は可能?
ゆうちょATMでは「硬貨の預け入れ」や「硬貨の引き出し」は一部可能ですが、任意の組み合わせでの両替はできません。たとえば500円硬貨1枚を投入して、10円玉50枚を出金するといった操作は、ATMでは非対応です。
また、近年ではATMでの硬貨の取り扱いが減っており、一部のATMではそもそも硬貨の入出金自体ができない仕様に変わりつつあります。
郵便局の窓口での両替対応
ゆうちょ銀行の店頭(郵便局の窓口)では、一定条件のもとで両替が可能です。ただし、両替専用の取り扱いはしていないため、両替目的の場合でも「入金後に払い戻しする」という形式を取る必要があります。
たとえば、以下のような手順になります。
- 500円硬貨を通帳に入金する
- その後、10円玉での出金を依頼する
このとき、枚数によっては手数料(硬貨取扱料金)がかかる場合がありますので、事前に確認しましょう。
硬貨の両替には手数料が発生する場合も
ゆうちょ銀行では、2022年より硬貨取扱に関する手数料が導入されています。以下は目安です(2025年現在)。
枚数 | 手数料(税込) |
---|---|
1〜50枚 | 550円 |
51〜100枚 | 825円 |
つまり、「10円玉50枚を出金する」だけでも550円の手数料が発生する可能性があり、500円を両替するのにかえって損をするという状況になることも。
代替案:スーパーマーケットや商店での対応
実用的な方法として、地域のスーパーや個人商店で両替をお願いしてみるという手もあります。お釣り用に細かい硬貨が必要な店舗では、事情を説明すれば対応してもらえるケースもあります。
ただし、トラブル防止のため、必ず丁寧にお願いし、店舗の混雑状況なども考慮しましょう。
どうしても必要な場合は金融機関に相談を
特別な事情で細かい硬貨が必要な場合(地域イベントや祭りの釣り銭準備など)は、最寄りの金融機関にあらかじめ電話で相談するのがおすすめです。ゆうちょ以外の地方銀行や信用金庫でも対応可能な場合があります。
なお、本人確認書類の提示や、用途の確認を求められることもありますので、余裕をもって準備しておくと安心です。
まとめ:ゆうちょATMでの両替は不可、柔軟な代替策を検討しよう
ゆうちょATMでは、500円硬貨を10円玉50枚に直接両替することはできません。手数料や対応可否を踏まえると、郵便局の窓口でもあまり現実的ではないケースが多いです。可能であれば、近隣店舗での協力や、地域の金融機関への相談など、柔軟な手段を検討することをおすすめします。
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