就職後の健康保険手続きに注意！任意継続から会社の保険へ切り替える際のポイントとは？

転職や退職のタイミングで、健康保険の手続きは非常に重要です。しかし、どこに連絡すべきか、どのような流れで切り替わるのか分かりづらい部分も多く、不安を感じる方も少なくありません。この記事では、退職後の任意継続と再就職後の健康保険の扱いについてわかりやすく解説します。

任意継続保険とは？制度の基本を確認しよう

会社を退職すると、通常は会社の健康保険の資格を喪失しますが、「健康保険任意継続制度」を使うと、最長2年間、引き続き同じ保険を自分で支払うことで継続できます。この制度は、再就職までの保険の空白期間を避けるための仕組みです。

注意点としては、保険料を自分で支払う必要があり、支払いが遅れると自動的に資格を喪失するという点です。通知書が届いた場合、その時点で任意継続の権利はなくなっています。

多くの会社では、入社と同時に健康保険の加入手続きを行いますが、必ずしも自動で手続きが行われるわけではありません。会社側の手続きが完了しない限り、保険証は発行されず、正式に加入したとは言えません。

入社時に健康保険の案内がなかった場合は、自分から人事や総務部門に確認することが重要です。「健康保険証はいつ頃もらえますか？」など、具体的に尋ねてみましょう。

健康保険に未加入の期間があると、以下のようなリスクがあります。

このような事態を避けるためにも、保険証が手元に届いていない場合は、必ず現在の保険の状況を確認するようにしましょう。

自分が今どこの健康保険に加入しているかは、以下の方法で確認できます。

「健康保険任意継続保険者資格喪失通知書」が届いた時点で無保険状態である可能性もあるため、早急な確認が必要です。

再就職後の保険加入手続きは、以下のように進めましょう。

なお、保険加入までの間に病院を利用する場合、医療費は一時的に全額自己負担となることもありますが、後日保険加入が証明できれば、還付されるケースもあります。

健康保険の切り替えや手続きは、転職や退職に伴って発生する重要なライフイベントです。保険証の受け取りがない場合は「未加入」である可能性もあるため、自己確認が欠かせません。不明点は、勤務先や市区町村の窓口、協会けんぽに遠慮なく相談するようにしましょう。

保険の仕組みを正しく理解することで、いざというときのリスクを防ぐことができます。