深夜電気料金が倍増?その理由と見直すべき電気契約のポイントとは

家計、節約

「電気は深夜に使えばお得」というイメージを持っている方は多いかもしれません。しかし、ここ数年で深夜料金の値上がりに悩む声が増えてきました。なぜ深夜電力が倍近くに跳ね上がったのか、その原因と対策について解説します。

電気料金が上がった理由は「燃料費調整額」と「再エネ賦課金」

近年、電気料金が大きく上昇した要因のひとつが「燃料費調整制度」による調整額の上昇です。これは原油やLNG、石炭といった火力発電に必要な燃料の価格変動を反映して電気代に加算される仕組みです。

さらに「再生可能エネルギー発電促進賦課金」も年々上昇しており、契約アンペアや使用量に関係なくすべての契約者に加算されています。これらの要素が重なることで、使用量が変わらなくても請求額が増えているケースが多くあります。

深夜電力プランの仕組みと落とし穴

いわゆる「時間帯別料金」プラン(例:オール電化向けの「電化上手」など)は、昼間の電気料金が高く、深夜料金が割安という設計でした。

しかし、深夜料金そのものも値上げの影響を受けており、もはや「割安」とは言えなくなってきている可能性もあります。特に、古いプランをそのまま継続している方は要注意です。

使用量が変わらないのに高額請求になる原因とは

以下のような要因が考えられます。

  • 契約プランが現状に合っていない(例:昼間の使用が増えているのに深夜型プランのまま)
  • 家電製品の劣化による電力ロス(古い冷蔵庫・給湯器など)
  • 電気メーターの故障や読み取りミス(これはまれですが可能性あり)

たとえば、以前は深夜に湯沸かしをしていたが、最近は昼間にも使用が増えた場合などは、昼間の高単価が影響して全体の請求額が跳ね上がる可能性があります。

見直したい契約プランのポイント

電力自由化以降、電力会社を自由に選べるようになりました。大手電力会社だけでなく、Looopでんき、楽天でんき、ENEOSでんきなど新電力も多数存在しています。

電力比較サイト(例:エネチェンジ)などを活用すると、契約地域・使用状況に応じた最適なプランがわかります。乗り換えは無料で行えるケースがほとんどです。

実例:プラン変更で月額1,800円節約した事例

ある家庭では、オール電化向けの深夜割引プランから、シンプルな従量電灯プランへ変更することで、基本料金と再エネ賦課金の差が縮まり、月1,800円程度の節約に成功した例があります。

また、蓄電池や太陽光発電を導入していれば、夜間電力の必要性が低下しているため、時間帯別契約のメリットも薄れているケースが多く見受けられます。

まとめ:高騰の理由を理解し、契約の見直しで家計を守ろう

深夜料金の高騰は、主に燃料費調整額や再エネ賦課金の影響によるもので、契約プランの内容と電気の使い方が今の状況に合っていない可能性があります。

今こそ電力会社や契約内容の見直しを検討すべきタイミングです。過去の常識にとらわれず、現状に最適なプランに切り替えることで、電気代の節約につながるかもしれません。

コメント

タイトルとURLをコピーしました