実家暮らしで毎月5万円の貯金ができている一方で、「もっと貯められるはずでは?」と感じている人は少なくありません。今回は、手取り28万円・38歳独身・実家暮らしという条件で、貯金額の妥当性と見直すべきポイントを解説します。
手取り28万円・実家暮らしでの一般的な貯金目安
家計管理のセオリーとして、手取りの20%は貯金したいところ。28万円の20%は約5.6万円なので、現在の5万円は水準としては「ほぼ合格点」と言えます。
ただし実家暮らしで固定費が少ないなら、30%(約8.4万円)程度を目指すのも無理なく可能なラインです。自身の支出傾向を見直せば、さらなる貯蓄も視野に入ります。
支出内訳を見直してみよう
例えば以下のような支出項目がある場合、節約の余地があるかをチェックしてみましょう。
- 趣味・交際費:月3万円以上なら見直し余地あり
- 通信費:格安SIMを利用しているか
- 保険料:過剰な民間保険は削減可能
- サブスク:使っていないものがないか
無駄遣いがないと思っていても、固定費に意外と支出が集中しているケースもあります。
実家暮らしなら将来の支出も意識を
現在は実家で安定して生活できていても、将来的に独立・親の介護・転居などで家計が急変するリスクがあります。
そのため「生活予備費」や「一時金(車購入・引越費用)」などを目的別に貯金することが大切です。口座を分けると管理もしやすくなります。
貯蓄型の自動化と運用の検討
確実に貯めるには、給与口座から毎月自動的に積立される設定にするのが効果的です。例えば、給与日の翌日に「5万円を貯蓄口座へ自動振替」するよう設定すると、手元に余分な現金が残らず管理が楽になります。
また、リスク許容度に応じて、つみたてNISAやiDeCoなどによる中長期の資産運用を併用することで、インフレ対策や老後資金対策にもなります。
具体例:改善シミュレーション
仮に月3万円の支出を節約できたとすると、貯金額は月5万円→8万円に。年間36万円の差が生まれ、5年間で180万円の余剰資金が生まれます。
5年で180万円+現在の貯金額を基に、住宅頭金・老後資金・介護費準備など、より長期の視点での資金計画がしやすくなります。
まとめ
毎月5万円の貯金は実家暮らしの38歳独身として「悪くはない」水準ですが、「もっと貯められる可能性がある」ことも事実です。
生活支出の棚卸しと自動化された貯金仕組み作りによって、より効率的にお金を増やすことが可能です。将来を見据えた資金戦略を立てることで、安心感のある資産形成が実現できます。
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