お金の使い道を「消費」「浪費」「投資」に分けて考える習慣は、将来にわたって役立つ素晴らしい行動です。とくに中学生や高校生の時期にこの視点を持てるのはとても価値あること。しかし、「娯楽費」は分類が難しいと感じる方も多いはず。この記事では、娯楽が本当に浪費なのか、それとも必要な支出なのかについて、わかりやすく解説します。
まず「消費」「浪費」「投資」の定義を整理しよう
家計簿や収支帳をつけるとき、支出はよく以下の3つに分けられます。
- 消費:生活に必要な支出(例:ごはん、水道代、通学定期)
- 浪費:本当は必要ないけど、つい使ってしまった支出(例:買ったけど読まない本、余計なお菓子)
- 投資:未来の自分のためになる支出(例:参考書、習い事、資格の勉強)
この分け方は便利ですが、実はすべての支出がキレイに分かれるわけではありません。
娯楽がもたらすものは「無形の価値」
漫画やゲーム、お菓子やジュースなどの娯楽は「なくても生きていける」もの。でも、それが一日の疲れを癒したり、ストレスを軽くしてくれることもあります。
たとえば、塾帰りに飲む炭酸ジュース1本。これは物理的には栄養でも健康的でもないかもしれませんが、気持ちを切り替えるスイッチになっているなら「浪費」ではなく「心の消費」とも言えるでしょう。
浪費かどうかを見分けるポイント
娯楽費が浪費かどうかは、「満足感」と「目的意識」で判断できます。
- 一時の欲求だけで買った→浪費になりやすい
- 買うことで心身が回復した→消費としてアリ
- 内容から学びがあった、話題にできた→投資の一面もある
例えば、推しのアニメグッズを買ったけど開けもせずに放置していたなら浪費。一方、漫画を読んで励まされたり、感性が磨かれたなら、それは「心の栄養」になった消費・投資と考えてもいいのです。
10代にとっての「娯楽」は成長のきっかけにも
10代で得られる経験や感情の揺れは、将来の人間性や感性に大きく影響します。
たとえば、音楽ライブや映画鑑賞、マンガやライトノベルに感動した経験は、「クリエイティブな思考」「人の気持ちを考える力」を育てます。これらはすべて将来的に価値あるスキルになります。
おすすめの支出記録のコツ
分類に悩んだら、まずは「なぜ買ったか」を記録してみてください。
例。
- 塾で疲れたから気分転換に甘いもの
- ストレスで何かを買いたかった
- 作品が好きで応援の気持ちも込めた
このように「気持ち」を記録するだけで、ただの浪費か、有意義な消費だったかが見えてきます。
まとめ:娯楽=悪ではない、自分に必要ならそれは価値ある支出
娯楽は確かに「不要不急」の支出に見えるかもしれません。でも、心の健康を支える大切な要素でもあります。大事なのは、何のためにお金を使ったか、自分がそれに満足できたか。それが浪費かどうかの判断材料になります。
中学3年生という早い段階でお金について深く考える姿勢は、本当に素晴らしいです。今後も「振り返る習慣」を大切に、自分にとっての最適な支出を見つけていきましょう。
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