クレジットカードを複数枚持つとき、「限度額はカードごとに設定されるのか?」といった疑問を持つ方は少なくありません。特にJCBブランドでカードを複数申し込む場合、JCBが限度額を一括で管理しているのか、カード会社ごとに独立しているのかを理解することが重要です。
JCBブランドのカードの仕組み:発行会社が違えば管理も別
まず重要なポイントは、JCBブランドのクレジットカードには「JCBが直接発行しているカード」と「他社(例:ライフカードや楽天カード)が発行しているJCBブランドのカード」があるということです。
たとえば「JCBカードW」はJCB自体が発行しています。一方、「ライフカードJCB」は株式会社ライフカードがJCBのブランドを使って発行しています。
限度額はカード会社ごとに別々に設定される
結論として、限度額はカード会社ごとに個別に設定されます。つまり、JCBカードWとライフカード(JCB)をそれぞれ持っている場合、それぞれのカードに対して個別に審査が行われ、それぞれの限度額が決まります。
たとえば、JCBカードWが限度額20万円、ライフカードが限度額15万円であれば、合わせて最大35万円の利用が可能になります。ただし、それは「両方のカードを最大まで使った場合」の話です。
学生の場合の審査と限度額の傾向
学生は収入が安定していないとみなされるため、1枚あたりの限度額は10万円〜30万円程度に抑えられる傾向があります。また、複数枚申し込んだ場合には「収入に見合った利用枠を越えている」と判断されて、審査に落ちる可能性もあります。
たとえば、学生でアルバイト月収が5万円〜10万円程度の場合、2枚目のカードは限度額がかなり低く設定される、もしくは発行自体が難しくなるケースもあります。
国際ブランドは「決済ネットワーク」の役割にすぎない
JCBやVISAなどのブランドは「決済インフラ」として機能しているため、ブランドが同じでも、限度額の管理はあくまで発行元のカード会社が行います。したがって、同じJCBブランドでもカード会社が違えば、限度額も独立しています。
この点は、たとえば「VISAの三井住友カード」と「楽天カードVISA」を同時に持つ場合も同様です。
実例:2枚のJCBカードを持つ場合の限度額の扱い
例として、大学生のAさんが以下の2枚のカードを保有しているとします。
- JCBカードW(JCB発行) 限度額:20万円
- ライフカード(JCBブランド) 限度額:15万円
この場合、Aさんは両方のカードを別々に使うことができ、合計最大35万円の利用が可能になります。ただし、それぞれのカードで定められた限度額は超えられません。
まとめ:カードごとに限度額は個別管理される
JCBブランドのカードであっても、発行会社が異なれば限度額も独立して設定されます。学生の場合、収入に応じて限度額が抑えられるため、複数枚の保有は慎重に検討するのが望ましいでしょう。
今後も新たなカードを申し込む際には、利用目的や自分の収入に見合ったカード選びを心がけましょう。
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