高校生が「自分で稼いだお金」や「もらったお年玉」で何かを買おうとするとき、親からの反対にぶつかることは珍しくありません。とくに高額なものやリスクのあるバイクなどは、家庭の考え方によって大きく対応が分かれます。この記事では、お年玉やバイト代の扱いに関する考え方と、親との話し合い方について具体的に解説します。
お年玉は誰のもの?法律上の位置づけ
お年玉やバイト代は原則として「未成年者自身の財産」として扱われます。ただし、親が「親権者」として子の財産を管理できるという民法上の規定があります。
つまり、形式的には自分のお金でも、親が管理できる権利があるため、自由に使えないケースも多いのが現実です。
なぜ親は反対するのか?バイクへの懸念とは
親が反対する主な理由は、安全性の問題・維持費の問題・将来の出費に備えた貯蓄の必要性です。とくに高校生は保険や修理代、免許取得などにも費用がかかるため、家庭によっては「今のタイミングではない」と考えることも。
たとえば「大学進学で一人暮らしをする可能性がある」など将来の支出を見据えて貯めておきたいというのが、親の視点です。
実際の家庭ではどうしてる?意見や事例を紹介
ある家庭では、「使い道を親に説明すれば承諾する」方式を採用しています。「目標金額・用途・維持費の管理計画」を文書化して提示することで、信用を得たというケースもあります。
また、「半分は自分で自由に使える、半分は将来のために親が管理」といった折衷案を取っている家庭も見られます。
親と冷静に話すためのポイント
- 計画書を用意する:維持費、任意保険、車両代、ヘルメット代など総額をまとめる
- 目的を明確にする:「通学」「趣味」「アルバイト先への移動手段」など
- リスクに対する対策も話す:「安全講習を受ける」「任意保険加入」など
感情的に「買いたい!」だけで話すと説得力に欠けてしまいます。相手の立場を理解したうえで「自立の練習」として誠実に話しましょう。
バイク以外に検討できる“代替案”も視野に
バイクでしか得られない楽しさや利便性もありますが、一方で「原付バイク」や「電動キックボード」などリスクの少ない選択肢から始めるという方法もあります。
たとえば「まずは自転車通学から、大学生になったら原付に」など段階的に検討するのも一つの道です。
まとめ:自分のお金=自由ではなく「信頼の積み重ね」
お年玉やバイト代を「自分で使いたい」と思うのは自然なことです。しかし、未成年という立場では、親の考え方も尊重しながら、冷静に対話することが大切です。
「バイクが欲しい=衝動」ではなく、「自立への一歩」として真剣に考えている姿勢を見せることで、親の見方が変わる可能性も十分あります。
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