払い込み済みの生命保険は解約できる?解約返戻金の仕組みと注意点をやさしく解説

生命保険

「もう支払いを終えた生命保険を解約したい」「解約返戻金ってなに?」――そんな疑問を持つ方は少なくありません。この記事では、生命保険の解約の可否や、解約返戻金の仕組みについて、初めての方にもわかりやすく丁寧に解説します。

生命保険は支払い済みでも解約できる?

はい、保険料をすべて払い終えた後でも生命保険は解約することができます。このような契約は「払済契約」とも呼ばれ、一定の保障はそのまま維持される場合と、完全に解約して返戻金を受け取る場合があります。

解約の方法としては、保険会社のサポートセンターへ電話、もしくはWeb上のマイページから手続きする流れが一般的です。本人確認書類や印鑑、保険証券が必要となるケースもあります。

解約返戻金とは?どんな仕組み?

解約返戻金(かいやくへんれいきん)とは、契約者が保険を途中で解約した場合に払い戻されるお金のことです。貯蓄型の保険(終身保険、養老保険など)には多くの場合この返戻金が設定されています。

ただし、解約返戻金の金額は保険の種類や契約年数によって異なり、契約してから数年しか経っていないと元本割れ(払い込んだ金額より少ない)になる可能性もあります。

解約返戻金が出る保険と出ない保険の違い

  • 解約返戻金がある:終身保険、養老保険、学資保険など
  • 解約返戻金が少ないまたはない:掛け捨て型の定期保険、医療保険(ただし一部商品では返戻金あり)

たとえば、10年間払い込んだ終身保険を途中で解約すれば、支払い金額の70~90%前後の返戻金が返ってくることもあります。反対に、同じ期間掛け捨ての医療保険に加入していた場合は返戻金がほぼゼロというケースも。

解約する前に確認しておきたいポイント

解約を検討する際には、次のような点をチェックしておきましょう。

  • 保障がなくなっても問題ないか?
  • 家族の保障として活用していた保険ではないか?
  • 将来、医療保険や終身保険に入り直す場合の年齢制限や保険料の上昇

保険は「いざという時の安心」をお金で買っているようなものなので、単に「お金が戻るなら解約しよう」と安易に判断するのは危険です。

実際の解約事例:どれくらい戻る?

たとえば35歳の女性が20年間の終身保険(保険料月1万円)に加入して10年目で解約する場合、返戻金はおおよそ80万円前後になることがあります。ただし、これはあくまで一例で、保険商品ごとの返戻率により差が出ます。

契約当初に配布された「設計書」や「返戻金の予定表」などを確認すると、おおよその金額がわかるのでおすすめです。

まとめ:解約は可能だが、損得の判断が重要

払い込み済みの生命保険は解約可能であり、多くの場合で解約返戻金も受け取れます。ただし、保障を手放すことのデメリットや、将来的に保険が必要になるリスクを十分に理解したうえで判断する必要があります。

まずは保険会社に連絡して、返戻金の額や解約による影響を確認してみましょう。最終的な判断は、今後のライフプランと照らし合わせて冷静に行うことが大切です。

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