高校卒業後すぐに就職し、20歳になる前に退職した場合、「国民年金の切り替えは必要なの?」という疑問を抱く方は少なくありません。今回は、19歳で退職した人が知っておきたい国民年金制度の基礎と手続きの必要性について、わかりやすく解説します。
国民年金の加入は原則20歳からスタート
日本の公的年金制度では、原則として20歳以上60歳未満のすべての人が国民年金(基礎年金)への加入義務があります。つまり、19歳であれば、たとえ退職して会社の厚生年金から外れても、国民年金に切り替える必要はありません。
会社員時代は厚生年金に自動加入していた形になりますが、退職して国民年金に移行するのは20歳になってからです。
19歳退職後に行うべき手続きは?
19歳で退職後、年金に関して特別な手続きは基本的に不要です。ただし、健康保険の切り替え(任意継続・国保加入)や住民税関係の確認は必要な場合があります。
年金に関しては、20歳の誕生日の前月末に「国民年金加入のお知らせ」が日本年金機構から届きます。届いた後に市役所や区役所で加入の手続きを行うのが一般的な流れです。
「お知らせ」が来るタイミングとその内容
年金機構では、対象者が20歳になる誕生月の「前月下旬~当月初旬」に、国民年金の加入通知書(年金手帳・納付書など)を発送します。
この書類をもとに、保険料の納付開始となりますので、それ以前に加入手続きを自主的に行う必要はありません。
手続きを忘れないためのアドバイス
20歳を迎える月の前後は、引っ越しや就職準備などで忙しい時期です。年金の封筒を見落とすと、未納になってしまう恐れがあります。
届いた書類は必ず確認し、不明な点があればお住まいの市区町村役所や年金事務所に相談しましょう。郵送やマイナンバーカードを使ったオンライン申請も可能です。
まとめ:19歳での退職後は、20歳になるまでは年金手続き不要
・国民年金の加入義務は20歳から
・19歳の退職者は基本的に手続き不要
・20歳の誕生月前に届く「加入案内」に従って行動すればOK
不安な場合は、年金事務所またはお住まいの自治体窓口で相談すれば丁寧に案内してもらえます。20歳前の退職は珍しくないので、心配しすぎず必要な時にしっかり対応すれば大丈夫です。
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