ICカード対応のカードケースに交通系ICとクレジットカードを同時に入れて改札を通過したいという声は多く聞かれます。しかし、カードの読み取りエラーや意図しない決済などのトラブルも報告されています。本記事では、実際の経験談や仕組みに基づき、どちらのカードが反応するのか、どうすれば安全に改札を通過できるのかを詳しく解説します。
交通系ICとクレジットカードを重ねて持つとどうなる?
交通系IC(Suica・PASMOなど)とNFC機能付きのクレジットカードを一緒にカードケースに入れた状態でタッチすると、「多重読み取りエラー」が発生する可能性があります。
これは、改札機やタッチ式の決済端末が複数のICチップを同時に検知してしまい、どちらを処理すればよいか判断できなくなるためです。特に最近のクレジットカードにはVisaタッチなどの非接触型決済機能が搭載されており、交通系ICと同じ13.56MHz帯のNFCを使用しているため干渉しやすいです。
実際の体験談:エラーが起きたケースと対処法
ある利用者は、PASMOとVisaタッチ機能付きクレカを同じカードケースに入れて改札を通ったところ、「カードが読み取れませんでした」と改札で止められました。その後、ケースからPASMOだけを取り出して再タッチしたところ、問題なく通過できたそうです。
また、別のユーザーは、改札では交通系ICが優先されると思い込んでいたが、コンビニのセルフレジでタッチ決済を行った際、Visaタッチのクレジットカードが優先されてしまい、意図しない支払いが発生したといいます。
改札で優先されるのはどのカードか?
改札機や決済端末の多くは、「タッチされたICカードの種類を自動で認識」しますが、2枚以上のカードが近接していると、正しく読み取れない可能性があります。その結果、交通系ICではなくクレジットカードが反応する、もしくはエラーになるケースが生じます。
ただし、JR東日本などの交通機関では「交通系ICが最優先されるように設定している」と明言していますが、それでも確実に反応する保証はなく、一体型カードでも干渉による失敗例があります。
確実に使いたいならカードを分けて管理しよう
もっとも確実な方法は、カードケースを分けるか、ICカードポケットが外側についていて1枚だけタッチできる構造のケースを使うことです。最近では「ICカード干渉防止シート」も販売されており、間に挟むことで特定のカードだけを読み取らせる工夫も可能です。
たとえば、交通系ICを改札で確実に反応させたい場合、ケースの外側にICカードを単独で収納できるポケットがあるタイプを選ぶと安心です。
日常生活で注意すべき他のシーン
改札だけでなく、コンビニやタクシーなどの非接触型決済でも同様の問題が起こります。「Suicaで払おうとしたのにクレジットカードが反応してしまった」という声も多く、レジでの混乱につながることがあります。
とくにiDやQUICPay付きのクレジットカードを使用している方は、スマホのモバイルSuicaとの併用時にも注意が必要です。
まとめ:ICカードは1枚ずつ使うのが安全
交通系ICカードとクレジットカードを一緒にカードケースに入れて使用する場合、エラーや意図しない決済が発生する可能性があります。特に改札やセルフレジでは、カードを1枚ずつ取り出してタッチするか、ICカード用ポケット付きのケースを使用することで、安心して利用できます。
カードを重ねて持つ際には、読み取り順や優先度の理解と工夫が安全な利用につながります。快適なキャッシュレス生活を送るためにも、正しい知識と対策を心がけましょう。
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