確定拠出年金が元本割れ?15年たっても増えない理由と見直すべきポイントをやさしく解説

年金

「ずっと積み立ててるのに全然増えない…」「評価損益がマイナスのままって意味あるの?」——確定拠出年金(DC・iDeCo含む)を続けていると、こんな疑問や不安を感じる方も少なくありません。特に投資に不慣れな方にとっては「元本割れ」の状態が続くと不安になりますよね。この記事では、確定拠出年金が思うように増えない原因や、見直すべきポイント、そして「じぶんの積立」など他の選択肢と比較しながらやさしく解説します。

確定拠出年金(DC)とは何か?基本をおさらい

確定拠出年金は、自分や会社が拠出した掛金を、自分で選んだ投資商品(投資信託・定期預金・保険など)で運用して、将来の年金として受け取る制度です。大きな特徴は次の通り。

  • 掛金の所得控除によって所得税・住民税の節税効果がある
  • 運用益に対する税金がかからない
  • 原則60歳まで引き出せない

つまり「すぐには使えないけど、老後資金づくりにはとても有利」という長期目線の制度です。

なぜ15年たってもプラスにならない?考えられる原因

「15年も続けているのに元本割れ…」という場合、以下のような理由が考えられます。

  • 元本確保型商品(定期預金など)中心で運用している → 金利が低すぎて実質的に増えない
  • 国内債券や安定志向のファンド中心 → 成長性が低く、インフレに負けやすい
  • 投資信託の選び方が悪く、運用がマイナスになっている

例えば、低金利時代の定期預金に毎月積み立てても、0.01%程度の利息では物価上昇にすら勝てません。逆に、長期で分散投資された「全世界株式」や「バランス型ファンド」などでは、年平均3〜5%程度の成長も期待できます。

業者が言う「税金対策になっている」って本当?

確定拠出年金の大きなメリットのひとつが、掛金が全額所得控除になる点です。たとえば年間18万円を積み立てている場合、所得税率20%+住民税10%の人なら年間約5.4万円の節税になります。

つまり、運用でマイナスになっていたとしても、節税分を加味すれば実質プラスという考え方もできます。ただし、税金対策だけを目的にするのではなく、運用成績も大切です。

「じぶんの積立」との比較:どちらがいい?

明治安田生命の「じぶんの積立」は、毎月5,000円から積立できる元本保証型の終身保険です。5年間払えば10年以降は利回りが付き、解約返戻金も増えていきます。

メリットとしては以下の点が挙げられます。

  • 保険料が所得控除の対象(一般生命保険料控除)
  • 元本保証で安心
  • 運用の知識不要

ただし控除できる金額や利回りは確定拠出年金よりも小さいため、節税+資産形成を目指すならDCの方が効率的です。一方で、「リスクを取りたくない・元本保証が安心」という方には「じぶんの積立」も選択肢になります。

確定拠出年金を見直すために今すぐできること

まずは運用商品を確認し、必要であれば以下のような見直しを検討しましょう。

  • 元本確保型ばかりなら、リスクを抑えた「バランス型ファンド」や「インデックスファンド」を取り入れる
  • 定期的に運用成績をチェックし、長期で5年〜10年単位での成績を見る
  • 必要なら証券会社や運用会社の窓口で「アドバイス」を受ける

見直しは基本的にいつでも無料で可能です。操作が不安な場合は、コールセンターや相談窓口を利用しましょう。

まとめ:確定拠出年金は税制メリットと運用をセットで考える

15年間運用していても元本割れしている場合は、運用商品の見直しが必要かもしれません。とはいえ、確定拠出年金は税制面でも大きなメリットがあり、「運用益+節税」で総合的にプラスになっているケースも多くあります。

「じぶんの積立」のような安全性重視の選択肢もありますが、「将来の資産形成を本気で考えたい」「老後資金を少しでも増やしたい」という方には、確定拠出年金を上手に活用していくことをおすすめします。

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