自動車を手放し、これまで利用していたファミリーバイク特約が使えなくなった場合、原付の任意保険をどうすればよいか悩む方も多いでしょう。特に、過去に高い等級(20等級など)で契約していた人が、その実績を原付保険に引き継げるのか、保険料が安くなるのかという点は重要です。この記事では、ファミリーバイク特約から単独バイク保険への切り替え時に知っておくべきことを解説します。
ファミリーバイク特約とは?
ファミリーバイク特約は、自動車保険に付帯することで、原付(125cc以下)の運転にも任意保険の補償を適用できる便利な制度です。主に家族全体のバイク利用をカバーするもので、安価かつ手軽にバイクの補償を得る方法の一つです。
しかし、この特約はあくまで「自動車保険に付属」するものなので、自動車を売却して自動車保険そのものを解約すれば、同時に特約も失効します。
自動車保険を解約したらバイク保険はどうなる?
自動車保険を解約すると、ファミリーバイク特約も自動的に終了します。つまり、これまで原付の任意保険として機能していた保障は消滅します。原付バイクを引き続き使用する場合は、あらためて専用のバイク保険を契約する必要があります。
このとき、新たに契約するバイク保険は「新規契約扱い」となるのが一般的です。ファミリーバイク特約は等級制度の対象外であるため、過去の20等級や無事故実績は直接は引き継がれません。
原付の任意保険は割高?保険料の目安
原付の任意保険は、車両保険が付かないことが多いですが、人身傷害や対人・対物補償は自動車と同様に重要です。年間保険料の目安は以下の通りです。
- 対人・対物無制限+人身傷害:年間1万〜2万円
- 年齢条件なし・全年齢補償などで高くなる傾向
- 使用頻度や免許歴により変動あり
なお、アクサダイレクトなどのダイレクト系保険会社では、ネット申し込み割引などが適用されることもあります。
過去の等級実績はバイク保険に引き継げる?
結論から言うと、ファミリーバイク特約の利用実績は、通常のバイク保険の等級に反映されません。等級が上がるのは、主に「ノンフリート等級制度」の対象となる自動車本体の保険契約です。
そのため、自動車保険を解約してバイク保険を新規契約する際は、多くの保険会社で6等級からのスタートになります(割引がないかごくわずか)。
少しでも安く契約するコツ
新規で原付保険を契約する際は、以下のような方法で保険料を抑えることが可能です。
- ネット割引:アクサダイレクトなどではオンライン契約で最大1,000円以上安くなることがあります。
- 年間一括払い:月払いよりも割安になるケースが多い。
- 補償内容の見直し:使用目的に合わせて最低限必要な補償を選択。
複数社の一括見積もりサイトを利用して比較するのもおすすめです。
まとめ:ファミリーバイク特約終了後は早めに原付保険を再契約しよう
自動車保険を解約してファミリーバイク特約が失効した場合、原付の任意保険は新規で契約する必要があります。過去の等級や事故実績は引き継がれないため、保険料は一般の新規契約者とほぼ同じ条件になりますが、ネット割引や一括払いなどの工夫でお得に加入することは可能です。
無保険期間を空けないよう、車の売却や保険解約のタイミングと合わせて、原付保険も早めに手続きを進めましょう。
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