健康保険証はもう使えない?マイナ保険証との併用期間と医療現場の対応について解説

国民健康保険

「健康保険証はもう無効だと思っていたのに、健診で提示を求められた」——2024年以降、マイナンバーカード(マイナ保険証)への移行が進む中で、このような混乱が生まれています。この記事では、健康保険証の現状とマイナ保険証の切り替えタイミング、医療機関での対応状況などについて詳しく解説します。

■ 健康保険証は2024年以降もしばらく有効

政府は2024年12月2日に現行の健康保険証を原則廃止とし、マイナ保険証に一本化する方針を発表しました。ただし、すでに発行されている健康保険証は最長で2025年12月末まで使用可能とされています。

つまり、2024年内および2025年中も有効期限が切れていない保険証であれば、医療機関や健診でも引き続き提示が求められることがあります。

■ マイナ保険証への移行状況と課題

マイナ保険証は、マイナンバーカードに保険証機能を紐づけることで、医療機関での受付や医療情報の確認を効率化する制度です。しかし、全国の医療機関での対応率には地域差があり、マイナ保険証が使えない医療機関や健診機関も依然として存在しています。

実例として、2024年5月の調査では、一部クリニックでは「読み取り機器の導入が間に合わず、従来の保険証がないと受付できない」と案内されているケースも報告されています。

■ 健診時に保険証提示を求められる理由

健康診断や特定健診では、本人確認と保険者(協会けんぽ、組合健保など)の把握が必要となるため、保険証の提示が従来通り求められることがあります。特に、事業所が健診機関と契約している場合や、補助を受ける健診では従来の保険証確認が前提になっているケースが多いです。

このため、「マイナ保険証を使っているから保険証は不要」と思っていても、健診機関によっては従来の保険証を求められる場合があります。

■ 今後の対応方針と注意点

  • 健康保険証は有効期限内であれば引き続き有効です。捨てずに保管しておきましょう。
  • 健診や初診では、念のためマイナ保険証と保険証の両方を持参するのが安全です。
  • 医療機関や健診機関のHPなどで、対応方法が案内されていることがあるので事前に確認しましょう。

■ 実例:健診現場での対応

ある企業健診に参加したAさんは、マイナ保険証のみを持参して会場に行ったところ、「健康保険証をご提示ください」と言われて戸惑ったそうです。健診スタッフによれば、「現在の保険証番号で補助対象かどうかの確認が必要」との説明がありました。

このように、現場では制度の完全移行が完了していないため、従来の保険証確認が継続されているケースが少なくありません。

■ まとめ:健康保険証はまだまだ使える!

・2024年12月までは保険証の発行は継続、2025年12月までは使用可能

・マイナ保険証との併用期間中は、医療機関によって対応が異なる

・健診では従来の保険証提示を求められるケースも多い

健康保険証をすでに無効だと思って処分してしまうと、医療機関や健診機関での受付に困る可能性があります。今後の完全切り替えまでは、マイナ保険証と併用しつつ、保険証も手元に残しておくのが安心です。

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