社会保険から任意継続へ移行した場合、国保か社保かの違いと選択方法

社会保険に加入していた会社を退職後、任意継続制度を利用する場合、社会保険と国民健康保険のどちらに加入することになるのか、疑問に思う方も多いでしょう。この記事では、任意継続とは何か、そして退職後にどちらの保険に加入することになるのかについて解説します。

任意継続制度とは？

任意継続制度は、会社を退職後も一定期間、退職前に加入していた健康保険（社会保険）を継続できる制度です。退職後、すぐに新しい勤務先での保険に加入することができない場合や、退職後も一定の保障を受けたい場合に利用されます。任意継続には、退職後20日以内に手続きをする必要があります。

任意継続の最大の特徴は、会社の健康保険を退職後も引き続き利用できる点です。ただし、加入者自身が保険料全額を負担する必要があります。

任意継続での保険は社会保険か？

退職後に任意継続を利用する場合、加入する保険は「社会保険」に分類されます。つまり、元々会社で加入していた社会保険の健康保険にそのまま継続して加入する形になります。これは、退職した後も元々の健康保険の内容を維持できるため、国民健康保険に切り替えることなく、同じ保険制度を使い続けることができるメリットがあります。

社会保険に加入しているため、給付内容や保障内容も退職前と同じになりますが、保険料を全額自己負担しなければならない点は注意が必要です。

国民健康保険との違い

一方、任意継続を選ばず、国民健康保険に加入する場合は、退職後に市区町村の役所で手続きを行い、国民健康保険に加入することになります。国民健康保険は、自治体が運営する保険で、加入者の収入に応じて保険料が決まります。

国民健康保険と社会保険の違いとしては、保険料の負担額や給付内容、保険の対象者が異なります。社会保険は、給与に基づいた保険料の支払いがされるため、負担額が大きくなる場合がありますが、給付内容は安定しています。一方、国民健康保険は収入に基づいた保険料が設定されるため、低収入の場合は負担が軽くなることがあります。

まとめ

退職後に任意継続制度を利用した場合、保険は社会保険に分類されます。つまり、退職前と同じ健康保険を引き続き利用することができます。国民健康保険に変更するかどうかは、収入や保険料負担のバランスを見て決めることが重要です。任意継続制度を利用する際は、手続きの期限や必要書類を確認して、早めに行動するようにしましょう。