自動車保険のドラレコ特約は交換できる?5年使用後の対応と他社との違いを解説

自動車保険

近年、自動車保険に「ドライブレコーダー特約(ドラレコ特約)」を付ける人が増えています。事故の証拠確保や運転評価による保険料の割引など、さまざまなメリットがありますが、ドラレコ本体の故障や車両の買い替え時に交換できるかどうかについては、あまり知られていません。特に長期間使用した場合の対応や、保険会社ごとの違いについて気になる方も多いのではないでしょうか。

ドラレコ特約のドラレコは保険会社の「貸与品」

多くの保険会社では、ドラレコ特約に加入すると専用のドライブレコーダーが無料で貸与されます。このドラレコは「購入」ではなく「貸出」扱いとなっており、原則として壊れない限り交換対象にはなりません。

たとえば三井住友海上の場合、正常に作動している限り、5年使っていても任意での交換や新型機種へのアップグレードには応じてもらえないのが一般的です。

部品の劣化や接続部の不具合はどうなる?

長年使用すると、接続ケーブルやマウント部が劣化することもあります。しかし、これらの「消耗品」に関しては自己負担が基本です。保険会社によっては、部品のみ有償提供していることもありますが、原則として保険料に含まれていないため、修理または交換は実費対応になります。

たとえば、「本体は正常だが電源ケーブルが断線した」といった場合、ケーブルのみ購入し、ユーザー側で交換することが求められます。

車を乗り換えた場合のドラレコの再設置について

車両を乗り換えた場合でも、ドラレコ特約は引き続き利用可能です。ただし、新しい車へのドラレコの取り付けは原則としてユーザー自身で行う必要があります。

一部の保険会社では、取付業者を紹介してくれるサービスもありますが、費用は有償となるケースが多く、乗り換え=無償交換の対象にはならないという点に注意が必要です。

他社のドラレコ特約の対応はどう違う?

他の保険会社でも基本的な対応は類似していますが、メーカーやサービスによって差異はあります。

  • 東京海上日動:壊れていなければ交換不可。車両変更時もそのまま再利用。
  • あいおいニッセイ同和損保:一定年数でバージョンアップ案内があるが、通常は無償交換なし。
  • SBI損保:レンタル型ドラレコの場合、紛失や破損時のみ交換対応。

保険会社によっては、契約期間中のドラレコ性能に対する保証を強化している場合もあるため、更新時や乗り換え時に一度確認してみるとよいでしょう。

ドラレコを自分で用意するという選択肢

保険会社の貸与品に満足できない場合は、自分で高性能なドラレコを購入・設置するという選択肢もあります。最近では、クラウド録画・駐車監視・前後2カメラなど、多機能な市販品が増えており、より安心したドライブ環境を整えることができます。

市販品のドラレコと保険会社の特約を併用することも可能なので、費用対効果を考慮しながら選びましょう。

まとめ:ドラレコ特約の機器交換は「故障時のみ」が原則

保険会社が提供するドラレコ特約では、原則としてドラレコの本体交換は故障時または不具合があるときのみに限られます。車の乗り換えや長期使用による劣化では、交換や再配布は難しいのが現状です。

ただし、契約更新のタイミングや保険会社ごとの方針によって柔軟な対応がされることもありますので、まずは代理店やコールセンターに相談してみるのがおすすめです。自分に合った形で、安全かつ快適なドライブ環境を整えましょう。

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