新卒で社会人生活をスタートさせたばかりの方にとって、手取り17万円前後での一人暮らしは決して楽ではありません。特に地方で車が必須、さらに交際費や突発的な出費も重なると、赤字になる月が出てくるのも無理はありません。本記事では、無理のない節約方法と生活を維持しながら支出を見直す具体策を解説します。
今の家計状況は本当に「普通」なのか?
家計簿の内訳を見てみると、手取り17万円に対して支出は以下の通り。
支出項目 | 月額 |
---|---|
家賃 | 5万円 |
駐車場 | 1万円 |
車(ローン・保険・ガソリン等) | 2万円 |
光熱費 | 1万円 |
食費 | 4万円 |
交際費 | 2万円 |
インターネット | 5千円 |
保険料 | 6千円 |
合計 | 約16.1万円 |
ボーナスが少ない分、突発費用や修理代が出た時点で赤字になる構造です。つまり、構造的に「普通に生活しているだけで赤字予備軍」というのが現実です。
まずは“固定費”から優先的に見直す
節約の基本は「固定費の削減から」。支出の中でも変えやすいものと変えにくいものを分けましょう。
- 通信費:格安SIMへ乗り換えることで月3,000円以上削減可能
- 保険:本当に必要な保険か再確認を。20代の独身であれば見直しの余地あり
- 車関連費用:共用できる通勤制度(社用車・カーシェア)があるか会社に相談を
駐車場代などは、通勤経路が変わらない範囲で安い場所を探す価値もあります。
食費と交際費は“意識的コントロール”で改善
食費4万円は外食・コンビニが増えた結果と推察されます。自炊が難しいなら“コンビニではなくスーパーでの購入”でも効果あり。
例えば:
・週末に冷凍弁当をまとめて作る
・外食は週1に制限し、交際費のある週は外食を減らす
交際費については職場の人間関係も大切ですが、「毎回参加」「毎回6,000円以上」となると家計を圧迫します。数回に1回は欠席、または2次会を断るなどの工夫も効果的です。
突発出費に備える「生活防衛費」を用意する
赤字にならない家計にするためには、生活費+1万円程度の余剰を毎月残す意識が重要です。車修理費や医療費など、どうしても発生する突発出費のために毎月5,000〜1万円を積立しましょう。
クレジットカードなどに頼らない「現金口座分け管理」をすることで、突発費が明確になり管理しやすくなります。
副収入や節税制度も視野に
スキルや時間に余裕があれば、副業も検討しましょう。クラウドワークスやスキマ時間の単発バイトで月5,000〜1万円稼げることも。
また、ふるさと納税やiDeCo(個人型確定拠出年金)などを活用すると、節税しつつ生活支援にも繋がります。
まとめ
新卒の一人暮らしで手取り17万円という条件は、生活が苦しくなるのも当然です。しかし、以下のポイントを実行することで、少しずつ家計を立て直せます。
- まずは通信費・保険・車費など固定費を削減
- 外食を控え、食費の“支出場所”を見直す
- 交際費は回数や金額を工夫して調整
- 毎月少額でも「突発出費用」の貯金を用意
- 可能であれば副業や節税制度を利用
焦らずコツコツ対策を積み重ねることで、赤字から脱出し安定した生活に近づけます。
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