株クラの資産家は本当に多数派?配当金600万円の現実と資産形成の裏側

家計、節約

株クラ(株式投資クラスタ)と呼ばれるSNS上の投資家コミュニティでは、配当金が年600万円、資産が1億円以上という投稿を目にすることがあります。しかし、それは投資家全体の中でどの程度の割合なのでしょうか?この記事では、資産形成の実態と、配当生活者の割合、そして堅実に目指すための現実的なステップを解説します。

株クラとは?SNSで目立つ「一部の成功者」たち

株クラとは、Twitter(X)などのSNS上で、株式投資に関する情報交換や日々の収支報告を行う投資家たちのコミュニティです。

その中には「配当金600万円」「株式資産1億円以上」といった高額報告が多数見られますが、これらはあくまで“声が大きい”一部の投資家であり、全体像ではありません。

富裕層の割合:配当金生活者は本当に多い?

総務省「家計調査報告(貯蓄・負債編)」などによると、日本で金融資産1億円以上を保有する世帯(いわゆる純金融資産1億円超の世帯)は全体の約2〜3%程度にとどまります。

また、配当金だけで年収600万円を得るには、仮に配当利回り3%とすると2億円の株式資産が必要です。これは極めて少数の層であり、株クラ内でもごく限られた上位層だと考えられます。

なぜ株クラは富裕層ばかりに見えるのか

SNSの性質上、成果をアピールする投稿が目立ちやすく、「配当金◯万円突破!」「◯億円達成」などの情報が拡散されます。

一方で、地道に積立投資をしている人や、損失を出している人の投稿はバズりにくいため、平均像が歪んで見える傾向があります。

現実的な資産形成:月5万円の積立投資の例

毎月5万円を年利5%で20年間運用した場合、約2,050万円になります。配当を再投資し続ければさらに大きな資産形成が可能です。

配当金年600万円には届かずとも、配当年60万円(毎月5万円)を目指すには、利回り3%で2,000万円の株式保有が必要で、現実的な目標にしやすい範囲です。

成功者に学ぶ資産形成の習慣とは

大きな配当収入を得ている投資家の多くは、①長期投資を基本にしている②支出管理を徹底している③再投資を重視しているといった習慣を持っています。

特に配当再投資と、NISAなどの非課税制度を組み合わせることが資産拡大のカギになります。

まとめ:SNSの印象に流されず、自分に合った資産形成を

株クラで見かける配当生活者は、実際にはごく少数派です。多くの投資家は、数千円〜数万円の配当を地道に積み上げている段階です。

「見栄え」よりも「継続」が資産形成の本質です。SNSの華やかさに惑わされず、堅実な目標設定と投資習慣を大切にしましょう。

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