家計に余裕があるように見える共働きの年収1000万円台世帯でも、「洋服代ってこのままでいいの?」と感じることは珍しくありません。特に子どもの成長や行事に合わせた支出、加齢による服の質の変化などが重なると、気付けば想定よりも使っていたというケースもあります。この記事では、年収1000万円台の家庭の実例と共に、無理のない洋服代の考え方を紹介します。
年収1000万円台家庭の洋服代の平均とは?
総務省の家計調査によると、年収900〜1200万円の家庭では、被服および履物への年間支出はおおよそ25万円〜35万円前後が一般的とされています。ただしこれは家族全体の支出であり、配偶者1人あたりの洋服代は平均10〜15万円前後という傾向も。
とはいえ、コートやフォーマル服の買い替えが重なると、一時的に支出が30万円前後になることもあり、年によって波があるのが実情です。
支出が増える原因とその背景
40代前後になると、安価なファッションでは「似合わない」と感じたり、素材や仕立てが重要になってくる時期。結果として1着あたりの単価が上がる傾向があります。
また、以下のようなライフイベントでも急な出費が発生しやすいです。
- 子どもの入学式・卒園式などのセレモニー
- 冬物アウターやブーツの買い替え
- 年齢に伴う体型変化によるサイズ更新
これらを「一時的な支出」と認識できていれば、心配しすぎる必要はありません。
服にかける費用の適正ラインとは?
洋服代にかける金額の目安として、手取り年収の3〜5%に収まっていれば生活に支障をきたさないと言われています。年収1000万円(手取り約750万円)であれば、22〜37万円程度が妥当な範囲です。
つまり、年間30万円程度の支出であれば十分に許容範囲内です。ただし、他の出費(教育費・住宅ローン・旅行・貯金など)とのバランスも見て判断しましょう。
おしゃれと家計のバランスを取るコツ
「高いものを買うのが当たり前になってきた」「以前より価格に鈍感になった」と感じたら、次のような対策で無理なくファッションを楽しむことができます。
- 1シーズンの購入上限額を設定(例:月1.5万円まで)
- 買う前に着回し可能か確認し、「どこに着ていくか?」の使用シーンをイメージする
- セール時に事前に狙っていたものだけを購入する
- 高単価の服はメルカリやラクマでリセールできるかも検討
また、家族全体の支出を可視化する家計簿アプリなどを活用することで、「使い過ぎた」と感じる前に調整できます。
教育費が増える前に見直しておきたいこと
中学受験や私立進学を視野に入れるなら、数年後にかかる教育費への備えも重要です。中学〜高校まで私立に進むと、年間100万円以上の教育費が必要になることも。
将来を見据えて今の支出を整えるなら。
- 「今年の支出は高かったけど、来年は控える」といった年間単位の見直し
- ボーナスから服代用の予算を取り分けておく
- おしゃれな友人とアイテムをシェア・交換するなどコストを抑える工夫
まとめ:使い方を「自分基準」で整えよう
洋服代の感覚は、年齢や家庭のライフステージによって大きく変わります。数年前には高く感じた価格帯が、今では普通になっているのも自然な流れです。
大切なのは「他人と比べる」のではなく、今の自分の生活と目標に見合った支出かどうかを判断すること。必要に応じて調整しながら、自分らしく納得のいくおしゃれを楽しみましょう。
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