車を保有していると、自賠責保険と任意保険の両方に加入することが義務・推奨されます。中でも「JA共済の自動車保険+自賠責セット割」を利用している方にとって、「車検時に払う自賠責とセット割のものは同一か?」という疑問はよくあるものです。本記事ではその仕組みと注意点をわかりやすく解説します。
そもそも自賠責保険とは?
自賠責保険(正式には「自動車損害賠償責任保険」)はすべての車両に加入が義務付けられている強制保険です。人身事故による被害者への最低限の補償を目的としており、対物や車両への補償は含まれません。
自賠責保険はどこの保険会社で加入しても補償内容や保険料は法律で一律と定められており、JA共済・東京海上・損保ジャパンなど、取り扱う保険会社の違いによる補償差はありません。
JA共済の「自賠責セット割」の仕組み
JA共済の「自賠責セット割」とは、任意保険と自賠責保険を同時に契約することで割引が適用される制度です。通常よりも任意保険料が割引されるため、コスト面でお得になります。
このセット割で契約した自賠責保険は、通常と同じく有効な自賠責保険です。つまり、車検を受ける際にも必要な自賠責保険と内容は同一です。
車検時に支払う自賠責保険との関係
車検時には「有効な自賠責保険に加入していること」が必要条件です。もし、JA共済のセット割などで自賠責保険にすでに加入しており、その保険期間が次の車検期間をカバーしている場合、新たに車検業者経由で加入する必要はありません。
しかし多くの車検業者では、事務処理簡素化のために車検と一緒に自賠責保険をセットで請求してくるケースもあります。この場合、すでにJA共済で加入済みであることを伝えれば二重払いを防げます。
重複加入を防ぐには?
車検の前にJA共済や他の保険会社で自賠責保険に入っているかを、保険証書で確認しましょう。期間が重複していなければ、車検時には新たに加入する必要はありません。
また、車検業者に「自賠責はすでに加入済み」と明示することも忘れずに。証書のコピーなどを提出すればスムーズに手続きが進みます。
実例:セット割利用者の車検体験談
ある40代男性はJA共済の自賠責+任意保険のセット割を利用していたため、次回車検の自賠責は未加入でOKと考えていたにもかかわらず、ディーラーから再度請求されそうになりました。事情を説明し、JA共済の証書を提示することで二重払いを回避できたといいます。
このように、証明書の確認と事前申告が重要です。
まとめ:自賠責の二重加入を避けて賢く節約
JA共済の自賠責セット割で加入した自賠責保険は、車検時に必要な自賠責保険と内容・効力ともに同一です。車検時に自動的に請求されることもあるため、すでに加入していることをしっかり伝えて二重支払いを防ぎましょう。
正しい知識で手続きの重複を避け、無駄な出費を抑えることが大切です。
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