旧紙幣の価値はどれくらい？夏目漱石・伊藤博文・聖徳太子など紙幣別の相場と売却のポイント

家の引き出しやタンスから出てきた昔のお札。「これって今でも使えるの？」「もしかしてプレミアがついてる？」と気になる方も多いでしょう。今回は、千円札・二千円札・一万円札の旧デザイン紙幣の現在の価値や売却時のポイントを詳しく解説します。

夏目漱石の千円札の相場と特徴

夏目漱石が描かれた千円札は、1984年〜2004年まで発行されたC号券です。現在でも額面通り使えますが、コレクションとしての需要もあります。

保存状態が非常に良い未使用品（ピン札）であれば、1,200〜1,500円ほどで取引されることもあります。一般的な使用済みの状態では額面と同等の価値、または数十円程度のプレミアがつくことがあります。

伊藤博文の肖像が使われていた千円札（B号券）は、戦後直後の1950年〜1965年頃に発行されていました。そのため、コレクター市場では一定の価値を持ちます。

特に未使用品や連番、番号にゾロ目がある場合には、数千円から1万円超になることも。使用済みでも数百円〜2,000円程度の相場で売れる場合があります。

2000年に発行された二千円札は、他の紙幣に比べて流通量が極端に少なく、使いにくさからコレクション需要が高まりました。

通常の使用済みのものでは額面と同じ程度ですが、未使用品・連番・ゾロ目であれば2,500〜4,000円程度での売却が可能です。特に「2000年製造の初期発行分」はプレミア対象です。

聖徳太子が描かれた一万円札（A号券）は1958年から1986年にかけて発行されたものです。戦後の高度経済成長期を象徴する紙幣として、多くのコレクターから人気があります。

状態や番号によりますが、一般的な相場としては、1万円〜2万円前後、美品や希少番号ならさらに高額で売買されることがあります。

福沢諭吉が描かれた現行の一万円札には、途中から偽造防止のためホログラムが導入されました。ホログラムがない初期型のものは、状態によってはプレミアがつくことも。

ただし市場価値はそこまで高くなく、額面と同等〜1.1万円程度が一般的です。紙幣番号や連番、未使用の状態によって価格が変動します。

また、額面以下での取引になる場合もあるため、無理に売らず記念や資産として保管するのも一つの選択肢です。

今回紹介した紙幣のように、状態や番号によってはプレミア価格がつくこともあります。自宅に眠っている紙幣がある場合は、まず専門店やオークションサイトで相場を調べてみましょう。

ただし、高値で売れるのはごく一部。基本的には額面での使用もできるため、記念として保管するか、納得できる価格での売却を目指すのが賢明です。