休眠口座に誤って給与が振り込まれたときの対処法とお金の行方

貯金

知らないうちに休眠口座に給与が振り込まれていたというケースは珍しくありません。20年以上前に作成された口座であっても、給与振込先に指定してしまうことは起こり得ます。今回は、休眠口座に給与が振り込まれた場合の処理の流れや、給与がどうなっているのか、実際にどう対応すれば良いかについて詳しく解説します。

そもそも休眠口座とは?

休眠口座とは、長期間(多くの銀行では10年以上)入出金などの取引がない銀行口座を指します。こうした口座はセキュリティ上の理由などから利用制限(凍結)されていることが多く、入金されても通常の方法では引き出しができません。

ただし、休眠状態になっているだけで口座自体が削除されたわけではなく、振り込まれたお金が消えてしまうことはありません。銀行が保管している形になります。

給与が振り込まれた場合、どうなる?

銀行口座が休眠状態でも、給与の振込処理自体は正常に行われることがあります。つまり、給与は口座に入金されているが、凍結されていて出金できないという状態です。

一部の銀行では休眠口座に振込が行われた場合、送金者(雇用主側)に「入金不可」として返金されるケースもあります。いずれにせよ、給与の行方は「銀行」か「会社」どちらかにあるということになります。

確認すべき3つのステップ

  • 1. 銀行に問い合わせ:まずは対象の銀行に連絡し、口座の状態と入金の有無を確認しましょう。
  • 2. 会社の経理に確認:給与が「振込済」になっているか、または「返金されたか」を経理担当に確認します。
  • 3. 口座の復活手続き:休眠口座を復活させるには、本人確認書類と印鑑などの持参が必要です。手続きの方法は銀行ごとに異なるため、事前に案内を確認しておくとスムーズです。

実例:20年前の口座に給与が振り込まれていたケース

ある20代の男性は、親が開設した銀行口座を給与振込先に設定していたところ、その口座が休眠状態であると判明。振り込まれた30万円が行方不明になっていると感じていたが、実際は銀行が資金を保管しており、本人確認後に無事引き出すことができたというケースもあります。

このように、休眠口座の多くは資金が銀行に残っており、手続きを踏めば取り戻すことが可能です。

トラブルを避けるためにできること

給与振込先の口座は定期的にチェックし、入出金履歴があるかどうかを把握することが大切です。特に転職やバイトの変更時には、新しい振込先が「現在も有効な口座」であることを確認してから登録しましょう。

また、休眠状態になっていなくても、使っていない口座は念のために閉鎖するか、月に一度でも動かすように意識すると良いです。

まとめ:休眠口座でもお金は守られている。冷静な対応がカギ

休眠口座に振り込まれた給与は、基本的に銀行が保管しており、適切な手続きで引き出すことができます。まずは銀行に連絡し、口座の復旧手続きに進むこと。そして、会社の経理と連携を取って、入金処理がどうなっているかを確認しましょう。

重要なのは、焦らず、冷静に対処することです。今後のためにも、使っていない口座の状況は定期的に確認することをおすすめします。

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