金の買取価格はなぜ安くなる?査定額に差が出る理由と高く売るコツ

家計、貯金

金の買取価格は常に変動しており、「ネットに掲載された価格で売れると思っていたのに、実際の査定額が大きく違った」という声もよく聞かれます。特に高額な金製品を売却しようとした際に感じるそのギャップ。今回は金の買取価格の仕組みや査定時のポイント、なぜ査定額に大きな差が出るのかを詳しく解説します。

金の買取価格はどのように決まるのか

金の買取価格は、基本的に当日の「相場価格(1gあたりの市場価格)」をベースに計算されます。この価格は金先物市場や為替レート、国際情勢によって日々変動しています。

例えば、「本日の買取価格」が17,000円/gと表示されている場合、これは理論上の最高値ですが、実際の店舗ではここから手数料や業者マージンが差し引かれるのが一般的です。

査定額が安くなる主な理由

  • 手数料・マージンの存在:多くの店舗では1gあたり数百円〜1,000円前後を手数料として差し引くため、例えば30gなら数万円の差になることも。

  • 実測の重量が異なる:アクセサリーなどは純金部分だけでなく金具や石が含まれていることも多く、正確な金の重量が査定に影響します。

  • 買取業者ごとの基準の違い:同じ日でも店舗によって査定方法が異なるため、査定額に差が出るのは珍しくありません。

実例:30gの24金が査定額37万円だったケース

仮に買取相場が17,000円/gだった場合、理論上の満額は「30g × 17,000円 = 510,000円」となります。しかし実際の査定が370,000円であれば、1gあたり約12,333円での買取となり、相場からは約4,600円/gの差があります。

これは多くの場合、業者のマージン・手数料に相当するものであり、特に店舗型の業者や広告宣伝費が多い業者ではこの差が大きくなる傾向にあります。

高く売るためのコツ

  • 複数店舗で査定を取る:1店舗で即決せず、最低でも2〜3店舗で比較しましょう。最近ではLINE査定や宅配買取も利用できます。

  • 純度と重量を確認しておく:自分で金の品位(K24、K18など)や重さを事前に把握しておくと、安値での買取を避けやすくなります。

  • 買取手数料が明確な店舗を選ぶ:ホームページなどで「手数料無料」や「相場から何%減」など、明示している店舗の方が安心です。

悪質な業者には要注意

中には「本日の価格」と謳いながらも実際の買取価格が大幅に下がる業者も存在します。特に出張買取や催事場での一時的な買取では、押し買いなどのトラブルが発生するケースもあるため注意が必要です。

信頼性のある業者かどうかは、日本金地金流通協会などの加盟状況を見るのもひとつの手です。

まとめ:相場=査定額ではないと心得よう

金の買取はシンプルに見えて、業者選びや手数料体系などにより大きく差が出ます。「ネットで見た価格で売れる」と思い込まず、複数の査定を比較し、透明性の高い業者を選ぶことが大切です。

今回のように30gの金が査定額37万円だった場合でも、必ずしも損をしているとは限らず、「いくら差し引かれているのか」を理解することが最も重要なのです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました