アルバイトとして新しい職場に合格したものの、「社会保険に入れるのかどうか」が不安になるケースは少なくありません。とくに非正規雇用では、条件次第で加入の可否が分かれるため、あらかじめ把握しておくことが大切です。この記事では、社会保険の加入条件や確認時のポイントについて詳しく解説します。
社会保険加入の基本条件とは?
原則として、週の労働時間と日数が正社員の4分の3以上ある場合、社会保険(健康保険・厚生年金)への加入が必要です。たとえば、正社員が週40時間勤務であれば、その4分の3=30時間以上働く人は加入対象です。
あなたの勤務条件が「週4日×8.5時間=週34時間」なら、多くの企業で社会保険の加入基準を満たしていると考えられます。
2022年以降の法改正による影響
2022年10月から、従業員数101人以上の企業では「週20時間以上」「月収88,000円以上」などの条件を満たせば社会保険への加入が義務づけられるようになりました。あなたが勤務予定の企業がこれに該当する場合、社会保険の対象となる可能性が高いです。
中小企業でも、段階的に対象が拡大されているため、企業の規模も確認しておきましょう。
求人票に社会保険の記載がない理由とは
求人情報に社会保険の有無が書かれていない場合、以下のような理由が考えられます。
- 加入条件を満たす人だけを対象にしている
- 制度が整っていない、あるいは意図的に記載していない
- 契約内容によって個別判断している
そのため、記載がない=加入できないとは限りません。
電話で確認する際の丁寧な聞き方
担当者に聞く際は、以下のような表現で丁寧に尋ねると好印象を与えられます。
「勤務条件が週4日・8.5時間とのことでしたが、社会保険には加入できる形でしょうか?」
または、「制度がある場合、加入の対象になるかどうかもお伺いしたくて…」とクッションを入れるのもおすすめです。
加入できない場合の対応策
万が一、加入対象外とされた場合は、市区町村の国民健康保険・国民年金への加入が必要となります。保険料は自己負担となるため、経済的負担が増える点に注意が必要です。
その場合、以下のような対応を検討することも一案です。
- 週の勤務時間を増やして加入基準を満たす
- 加入対象となる職場に変更する
- 国保と国民年金の減免申請を検討する
まとめ:社会保険は「聞くべきこと」、安心して確認を
社会保険は将来の年金や医療保障に関わる大切な制度です。勤務条件によっては加入対象になる可能性が高いので、「失礼かも…」と遠慮せず、しっかりと確認しましょう。
丁寧な聞き方を心がければ、むしろ真面目な姿勢として好印象を持たれることもあります。安心して働くためにも、早めに確認することをおすすめします。
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