ネットバンキングで口座残高が突然減少?原因と緊急対応の手順を解説

ネットバンキング

インターネットバンキングを利用している中で、明細に表示がないにもかかわらず突然残高が万単位で減っていたら、不安になるのは当然です。「不正アクセスか?」「銀行に問い合わせるのか?警察に連絡するのか?」など、対処に迷う場面でもあります。本記事では、残高異常が起こった際の考えられる原因と、速やかに行うべき行動をわかりやすく解説します。

残高が減ったのに明細に記載がない主な原因

口座の残高が減っているのに明細に変動が見られない場合、以下のような原因が考えられます。

  • 投資信託や外貨預金などの評価額変動
  • 定期預金への自動振替や満期解約ミス
  • システムメンテナンスや一時的な表示不具合
  • 複数口座間での自動移動設定

特に投資信託を保有している場合、時価評価額に応じて残高が日々変動します。これは出金されたわけではなく、基準価額の下落が影響しているだけのケースもあります。

不正利用の可能性がある場合の初動対応

もし上記に当てはまらず、本当に「誰かに引き出されたかも」と感じたら、すぐに次の対応を取りましょう。

  • 銀行に連絡して不審な出金・操作履歴の確認を依頼
  • オンラインバンキングのログイン履歴を確認(不正アクセスの兆候がないか)
  • ログインパスワードやワンタイムパスコードを変更
  • 不審な取引が確認された場合は、銀行に補償手続きの対象かを確認

多くの金融機関では、第三者による不正利用に対して条件付きで補償制度を設けています。早期対応が被害の拡大を防ぎます。

警察への相談はいつ必要?

銀行に確認して「第三者による不正利用の疑いがある」と判断された場合には、被害届を出すために警察への相談が必要になることもあります。次のような状況では警察への相談も検討しましょう。

  • 銀行が調査後に「不正アクセスの痕跡がある」と判断した
  • 見知らぬ振込先・引き出し履歴が存在した
  • 金融詐欺の手口に関与していた可能性がある

警察への相談には、通帳コピー、被害金額、発生日、銀行とのやり取りの記録などが必要になります。

投資信託の変動と勘違いしやすいパターン

インターネットバンキングでは、預金口座の残高と投資商品の評価額が別表示になっているケースがあります。特に投資信託は基準価額が日々変動するため、「昨日より数万円下がってる!」と驚くことも。

例として、10万円分購入した投資信託が前日比▲5%で評価されれば、表示上は95,000円程度になりますが、実際の元本が引き出されたわけではありません。「資産総額の評価額変動」なのか「実際の出金」なのかを区別することが重要です。

明細に出ない取引でも確認できる情報

銀行によっては、ネットバンキング上で表示される明細とは別に「投信取引履歴」や「日別残高履歴」「自動振替記録」など、詳細なデータが確認できるメニューがあります。

たとえば、三井住友銀行や楽天銀行では、投資信託の基準価額変動による影響は「資産残高一覧」などの別ページで確認でき、通帳や明細には表示されません。

まとめ:まずは冷静に状況整理し、銀行への確認を

ネットバンキングで残高が突然減っていた場合でも、必ずしも不正アクセスとは限りません。評価額の変動や自動振替などの内部処理によることも多いため、まずは銀行のカスタマーサポートに相談することが第一です

不正利用の疑いが強い場合にはパスワード変更や警察への通報も視野に入れ、速やかな対応で被害の最小化を図りましょう。

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