マイナ保険証と資格確認書の違いとは?協会けんぽの仕組みと発行理由を解説

社会保険

マイナンバーカードを保険証として登録しているにもかかわらず、協会けんぽから「資格確認書」が届いたという経験をされた方は少なくありません。この記事では、その背景や仕組み、資格確認書の意味について詳しく解説します。

マイナ保険証と資格確認書は役割が異なる

まず、マイナ保険証はマイナンバーカードを使って健康保険の資格確認を行う仕組みです。医療機関でオンライン資格確認が可能になります。

一方、資格確認書とは、何らかの事情で健康保険証が発行できない場合や、マイナ保険証の利用が難しい場合のために発行される、臨時的な資格証明のための書類です。

資格確認書が発行される主な理由

  • 健康保険証の再発行中
  • 会社が「資格確認書の発行希望」にチェックを入れている
  • 登録情報の一時的な確認目的

今回のように、会社が協会けんぽへの異動届で「資格確認書を発行する」にチェックを入れている場合、自動的に資格確認書が発行されることがあります。

協会けんぽはマイナ保険証の登録を把握しているのか?

協会けんぽ(全国健康保険協会)は、マイナ保険証の登録状況そのものは把握していません。マイナポータル経由での保険証利用登録は、健康保険組合や協会けんぽに直接通知される仕組みではないためです。

そのため、たとえマイナ保険証を登録済みであっても、資格確認書の発行処理とは連動していないのが実情です。

黄色い資格確認書の特徴とは?

多くの場合、資格確認書は水色の健康保険証とは異なる色(たとえば黄色)で発行されます。これは「臨時発行分」「再発行分」などを区別するために用いられることが多く、正式な保険証と同じ効力はあります。

たとえば、扶養者が退職後に再度被扶養者として認定される場合などにも、こうした一時的な資格確認書が発行されます。

今回のケースに当てはまる可能性

今回のようなケースでは、以下のような状況が想定されます。

  • 弟さんが被保険者で、会社から異動届が出された
  • 異動届に「資格確認書発行要否」欄にチェックが入っていた
  • 協会けんぽがそれに基づいて資格確認書を発行
  • マイナ保険証との連動はなされていないため、発行に矛盾はない

また、マイナンバーカードの有効期限が切れていないことと、資格確認書の発行とは直接関係ありません。

まとめ:安心して利用しよう、両者は併用できる

マイナ保険証を登録していても、制度や会社手続きの関係で資格確認書が発行されることはあります。これは「ミス」ではなく、手続き上の通常の流れであることが多いです。

資格確認書も保険証として利用できる正式な書類ですので、医療機関でも安心して使用可能です。不安な場合は、協会けんぽ公式サイトや会社の総務に確認してみましょう。

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