30代半ばの共働き夫婦で、現在妊娠中・育休予定となると、収入減の中で将来の大きな出費(車の買い替えなど)に備える必要があります。本記事では、普通預金とつみたてNISA・iDeCoなどの活用バランスを取りながら、安心して子育て・車購入に臨むための具体戦略をご紹介します。
1. 普通預金400万円は“流動性確保”の基盤
育休中の収入減と出費増を考えると、すぐ使える現金は重要です。車購入や急な支出に備え、目標として普通預金400万円を優先するのは理にかなっています。
ただし、一括資金として貯めておきつつも、生活防衛資金(生活費数か月分)は別に分けて、残りはつみたてNISAかiDeCoへ預ける戦略も有効です。
2. つみたてNISAをまず“枠いっぱい活用”すべき理由
つみたてNISAは非課税で運用益を得られる優秀な仕組みです。2025年現在の上限は月約3.3万円(年間40万円)。すでに2万円積み立て中なら、更に上限枠まで増やすことを検討できます。
普通預金が目標額に到達したら、同時並行でつみたてNISAをフル活用し、投資によるリターンも狙えるバランス型にシフトできます。
3. iDeCo・個人年金の再検討と資金流動性
iDeCoや個人年金は長期運用に向く一方、60歳まで原則引き出せない制約があります。育休後には使い勝手に課題があるため、現時点では高利回りの制度を最大活用しつつも、流動性確保のために過度な追加入金は慎重に。
育休明けに収入が戻ったタイミングで、再度金額を調整するのが賢明です。
4. 普通預金 vs つみたてNISA、どちらを優先?
優先順位の例:
- ①生活防衛資金(生活費3~6ヶ月分)+車購入資金を普通預金で確保
- ②普通預金余力があればつみたてNISA枠を増額
- ③収入が安定したらiDeCoや個人年金への追加も再開
このように、資金の流動性と運用益のバランスを考えながら段階的に進めるのがポイントです。
5. 実例:普通預金とつみたてNISAを両立したケース
子育て中のCさん夫婦は、普通預金350万円+つみたてNISA月額4万円+iDeCo月1万に設定。育休中に普通預金を400万円に近づけつつ、つみたてNISAはフル活用。結果として金利の上昇以上の非課税メリットを享受しつつ、大きな支出にも備えられています。
「車が必要になったタイミングで普通預金から支出できたのが安心だった」との声もあります。
まとめ:流動性重視+非課税運用を段階的に展開しよう
育休・車購入を控える中では、まず“使えるお金”を優先しつつ、その余力は非課税制度へ振り分けるのが現実的な戦略です。普通預金400万円を目標にしつつ、つみたてNISA枠を最大化、収入復帰後にiDeCo再調整という流れが安心の貯蓄計画と言えるでしょう。
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