配達員の自賠責保険切れと稼働停止リスク|Uber・出前館・Wolt・menuでの対応を比較

自動車保険

原付バイクでのフードデリバリーを行う際、自賠責保険への加入は法的にも企業的にも必須です。とはいえ、稼働予定がない場合、「ギリギリまで更新したくない」と考える方も多いでしょう。本記事では、Uber Eats・出前館・menu・Woltの配達員における自賠責保険の扱いと、更新を先延ばしにした場合の各社の対応・ペナルティの有無を詳しく解説します。

そもそも自賠責保険とは?未加入のリスク

自賠責保険(自動車損害賠償責任保険)は、原付やバイク・自動車を運転するすべての人に法律で加入が義務付けられている強制保険です。未加入で公道を走ると、罰則は「1年以下の懲役または50万円以下の罰金」となり、道路交通法違反として前科扱いになるケースもあります。

配達アプリに関係なく、公道走行の時点で法令違反となるため、業務の有無にかかわらず注意が必要です。

Uber Eatsでの対応:未更新=稼働不可

Uber Eatsでは、原付登録の配達パートナーに対し、有効な自賠責保険証の提出を義務付けています。更新が確認できない場合、アカウントの稼働が自動的に制限される仕様となっており、事前にアプリやメールで通知が届きます。

つまり、更新しない限りUberで稼働はできませんが、特別なペナルティ(契約解除や罰金)は発生しません。あくまで保留状態です。

出前館の対応:稼働時に書類確認、未提出なら実質不可

出前館は、業務委託配達員の登録時や定期的な書類更新で自賠責保険のコピー提出を求めています。未提出のままでは新規案件を受けられず、運営から再提出の案内が届くケースもあります。

また、配達拠点によっては、勤務開始時に書類チェックをするため、更新がされていない場合は現場で稼働を断られることもあります。

menuの対応:書類未更新はアプリ利用停止に

menuでは、配達用バイク(原付含む)登録の際に有効な自賠責保険証のアップロードが必要です。更新日が近づくと通知が届き、更新が確認できないとアプリでの配達受付が停止されます。

他サービス同様、稼働は一時的にできなくなりますが、ペナルティはなし。保険を更新すれば再稼働可能です。

Woltの対応:提出期限を過ぎるとアカウントが一時停止

Woltでも、原付バイク登録の配達パートナーには有効な自賠責保険の提出を義務付けています。期限切れのまま放置すると、アプリ上で配達業務ができなくなります。Woltは安全意識が高く、期限前に複数回通知が届く仕様です。

こちらも未更新による罰則やペナルティはなく、更新書類を提出することで再稼働が可能です。

しばらく稼働しないならどうすべきか?

・公道を一切走らないなら自賠責保険を更新しなくても罰則なし(ただしナンバー返納なども検討)
・再稼働時は事前に余裕をもって更新・提出
・稼働停止中も登録アカウントは維持可能

なお、一時的に保険切れ状態でも「今後使う可能性があるなら証書だけでも事前に取得」しておくと、復帰がスムーズになります。

まとめ

Uber Eats・出前館・menu・Woltのいずれの配達アプリでも、自賠責保険の未更新による直接的なペナルティ(罰金やアカウント削除)はありません。ただし、有効な保険証が提出されていないと稼働ができない・配達が受付停止されるため、稼働再開時には事前に準備を済ませておくことが重要です。しばらく稼働予定がない場合は、保険の更新を一時的に見送っても構いませんが、公道走行は絶対に避けるよう注意しましょう。

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