払込免除特約は本当に必要?医療保険とがん保険で後悔しない選び方と判断のポイント

生命保険

医療保険やがん保険に加入する際、「払込免除特約をつけるかどうか」で悩む方は多いものです。特に、医療保険が月6,000円・60歳払込、がん保険が月1,500円・終身払といった構成であれば、どちらにつけるのが合理的かはライフプランに直結する問題です。本記事では、払込免除特約の仕組みやメリット、そして保険種類別の検討ポイントを具体的に解説します。

払込免除特約とは何か?

払込免除特約とは、がんや心疾患、脳卒中などの重篤な病気にかかった場合、以後の保険料の支払いが不要になるという特約です。それにもかかわらず、保険の保障内容はそのまま維持されるため、家計の負担を軽減しつつ安心を保つことができます。

特に、就労不能に陥るリスクが高い疾病が対象となるため、働けなくなったときの経済的ダメージをカバーする意味で重要です。

医療保険に払込免除特約をつけるべきか?

月額6,000円・60歳払込という契約は、老後の保険料負担をなくすメリットがあります。そのため、比較的若いうちに払込免除事由が発生する可能性を考慮する必要があります。

仮に40歳でがんになり、払込免除が適用されると、20年間=約144万円の支払いが免除されることになり、非常に大きな金銭的メリットとなります。

ただし60歳払込のため、60歳以降の保障は既に確保されているため、「払込免除の恩恵を受ける期間が短い」という考え方も成り立ちます。

がん保険に払込免除特約をつけるべきか?

がん保険は終身払のため、理論上は一生保険料を払い続けることになります。したがって、払込免除特約をつけることで、がんに罹患した時点で残りの生涯保険料支払いが免除され、生涯トータルコストの削減につながる可能性が高くなります。

例えば、50歳でがんになった場合、それ以降数十年にわたる保険料(仮に1,500円×12ヶ月×30年=54万円)を支払わなくて済むことになります。

どちらかに絞るなら?または両方つけるべき?

コストとのバランスを考えた場合、終身払いであるがん保険に払込免除特約をつける方が、長期的には効果が大きいといえます。

一方、経済的に無理のない範囲で両方に付けることで、いずれの病気にも備えることができ、精神的安心感も得られます。ただし、特約の保険料は保険会社により異なるため、複数の保険を比較することが重要です。

実例で比較してみよう

【Aさん(40歳・男性)】医療保険にのみ払込免除をつけ、がん保険にはつけなかった。50歳でがんを発症し、がん保険の保険料を30年支払い続け、トータル支払い54万円。

【Bさん(同条件)】がん保険に払込免除をつけていたため、50歳以降の支払いが免除され、実質的に54万円の負担を回避。保険料総額でみると、特約保険料を差し引いても得をした。

まとめ:目的と保険タイプに応じた選択を

払込免除特約は、保険料負担のリスクを軽減するための重要なオプションです。医療保険が定期払であれば一定のメリットはありますが、特に終身払いの保険では長期的な支払リスクを軽減できる点から有効性が高まります。

経済的に可能であれば両方に付けるのが理想ですが、優先順位をつけるならがん保険への付加が先と考えるとよいでしょう。

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