自動車保険は更新時に保険料が上がることがあります。特に年間の走行距離が前年度より大幅に増えた場合、保険会社は事故リスクが高まったと判断し、保険料を引き上げる傾向があります。しかし「他社に乗り換えても同じように保険料が高くなるのでは?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。本記事では、走行距離増加による保険料の影響と、他社への乗り換えによって保険料を抑えられる可能性について解説します。
走行距離が保険料に与える影響とは?
自動車保険の保険料は、走行距離によって大きく変わることがあります。多くの保険会社では、「年間5,000km未満」「5,000〜10,000km」「10,000km以上」など、走行距離ごとにリスク区分が分かれており、距離が長いほど事故リスクが高いとみなされ、保険料も上がります。
たとえば前年は年間5,000km未満だったのに対し、今年は12,000km走った場合、更新時に保険料が2割〜3割上がることもあります。
他社に乗り換えるとどうなる?
結論からいえば、他社に乗り換えることで保険料を抑えられる可能性は十分にあります。理由は以下の通りです。
- 走行距離の区分や影響度は保険会社ごとに異なる
- 他社では走行距離以外の要素(年齢・免許・事故歴など)で保険料が優遇されることも
- キャンペーンやインターネット割引などの適用で保険料が下がる
たとえばA社では12,000km走行に対して保険料が2万円上がったが、B社では1万円アップにとどまるというケースもあります。
保険等級(ノンフリート等級)は引き継がれる
乗り換えの際には「等級」は継続されます。つまり、6等級や20等級といった安全運転実績に応じた割引は、他社でも同じように適用されるのでご安心ください。ただし、事故があった場合の割引率は減少しているため、その内容には注意しましょう。
保険料を比較するためのポイント
保険料を抑えたい場合は、以下の点を踏まえて比較しましょう。
- 走行距離区分とその影響
- 免許証の色・年齢条件・運転者範囲
- 必要な補償と不要な特約の整理
- インターネット契約割引の有無
特にネット型保険(ソニー損保・SBI損保・イーデザイン損保など)は柔軟に条件設定ができ、細かな補償調整によってコストを抑えやすいです。
一括見積もりサービスの活用がおすすめ
自動車保険は比較が命です。価格.comやインズウェブといった一括見積もりサイトを利用することで、自分の条件で複数社の保険料を簡単に比較することができます。
まとめ
走行距離が増えて保険料が上がってしまった場合でも、保険会社によってその影響度は異なるため、他社に乗り換えることで保険料を下げられる可能性があります。現行の等級はそのまま引き継がれるので、損をする心配もありません。定期的に見直しと比較を行うことで、適切な保険料で必要な補償を確保しましょう。
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