自動車保険のレッカー費用上限30万円は税込？税別？保険金支払いの基本を解説

自動車保険に付帯されるレッカーサービスには「費用上限30万円まで」といった記載がされていることがあります。この上限額が税込なのか税別なのかは、請求時のトラブルを避けるためにも正しく理解しておく必要があります。この記事では、自動車保険におけるレッカー費用の支払い基準について詳しく解説します。

保険金の支払い基準は原則「税込」

自動車保険での補償額や費用上限は、基本的に税込金額であるのが一般的です。つまり「レッカー費用30万円まで」という記載があった場合、その30万円には消費税を含むという解釈が通常です。

たとえば、レッカー会社が作業費30万円＋消費税3万円の合計33万円を請求した場合、保険会社が支払うのは30万円までで、残りの3万円は自己負担となるケースが多いです。

一部の保険会社では、支払い基準が異なる場合もあります。たとえば、「消費税は別途支払う」と明記しているケースも稀にあるため、保険証券や約款を確認することが重要です。

また、レッカーサービスが外部のロードサービス業者と提携している場合は、提携先の料金体系や契約内容にも影響されることがあります。

A社の自動車保険に加入していたBさんが、高速道路で故障し、レッカー移動を依頼。請求書の内訳は、基本作業料28万円＋消費税2.8万円で合計30.8万円。Bさんの保険には「30万円まで補償」と記載があったが、保険会社は税込の合計30万円までしか支払われず、残りの8,000円は自己負担となった。

このように、税込で上限に達した場合、超過分は自己負担となるため、注意が必要です。

トラブルを避けるためにも、レッカー依頼の前に必ず見積もりを取りましょう。保険会社のサポートセンターに連絡し、「上限金額が税込かどうか」も併せて確認しておくと安心です。

また、契約更新時には「補償内容」「金額上限の表示方法」「消費税の扱い」が明確に記載されている保険を選ぶのも一つの方法です。

自動車保険におけるレッカー費用の上限は、原則として税込金額であることが多いです。費用が30万円を超えた場合、差額分は自己負担になる可能性があるため、事前に確認しておくことが肝心です。

不明点があれば、加入している保険会社のカスタマーサポートに相談し、明細や支払い条件をしっかり把握しましょう。