若いうちの借金は「学び」や「挑戦」の一環であることもありますが、その返済方法を間違えると人生に長く影響を及ぼすことがあります。特に、月収24万円で借金が80万円ある場合、生活費と返済、貯金のバランスは非常に繊細です。本記事では「借金を優先すべきか」「貯金も同時にすべきか」について、現実的で実践的な視点から整理します。
借金の金利が高いなら、最優先で返済すべき
消費者金融やカードローンなどの高金利(年15%〜18%程度)の借金をしている場合、貯金よりも借金返済が最優先です。理由は単純で、貯金の利息は0.01%程度なのに対し、借金の利息はその何百倍も高く、時間が経てば経つほど損失が拡大するからです。
たとえば、年利15%で80万円を借りている場合、利息だけで年間12万円(1ヶ月あたり約1万円)も支払うことになります。この状態で貯金しても、事実上お金を「減らしている」のと同じです。
返済と生活のバランスを取るための予算設計
月収24万円のうち、生活費を除いた金額からどれだけ返済に回せるかを確認しましょう。目安は以下のような予算です。
- 生活費(家賃・食費・通信費など): 15万円
- 借金返済: 7万円
- 予備費・交通・交際費など: 2万円
このようにすれば、1年2ヶ月程度で完済可能です。もしこれでも厳しい場合は、家賃を下げる、実家に戻る、副業するなどで固定費を下げる努力が必要です。
緊急時に備える“最低限の貯金”は持つべき
ただし、完全に貯金をゼロにするのは危険です。病気や突然の出費が発生した場合、再び借金をしなければならない状況になるからです。最低でも3万円〜5万円の緊急用現金は手元に置いておきましょう。
理想は「毎月1万円を貯金、残りで返済」という方針です。これなら1年程度で借金は完済でき、緊急時にも耐えられる貯金が同時にできます。
返済後の生活をどう変えるかが未来を分ける
借金完済後、「もう一度借りればいいや」と考えてしまうと、同じことの繰り返しになります。大事なのは、完済後に支払っていた返済分をそのまま貯金や投資に回す習慣をつけることです。
たとえば、7万円を返済していたなら、返済が終わった翌月から7万円を貯金用口座に入れるようにします。半年で42万円、1年で84万円。次は“自分で積み上げたお金”で夢や目標を叶えられるようになります。
まとめ:借金優先、でも“備え”は忘れずに
借金があるうちは、貯金より返済が優先ですが、完全に貯金ゼロにするのもリスクです。重要なのは、生活を破綻させずに早期完済を目指す戦略を立て、完済後も“返済力”を自分のために活用できる体制を整えることです。
21歳という若さなら、数年で金銭感覚を正しく育て、資産形成のスタートダッシュを切ることは十分可能です。
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