自動車保険を代理店型からネット型へ切り替える際、保険の開始時刻である「午後4時」に戸惑う方は少なくありません。特に、解約と新規契約が重なるタイミングでは、保険が切れてしまうリスクを避けるためにも、開始時間の理解が非常に重要です。本記事では、自動車保険の開始・終了の時刻のルールや注意点をわかりやすく解説します。
自動車保険の「午後4時」スタートとは
日本の自動車保険では、ほとんどの保険会社が保険の始期・終期を「午後4時(16時)」で設定しています。これは業界共通の慣例であり、日付のみではなく「時刻」まで正確に確認する必要があります。
たとえば「令和7年7月1日午後4時から開始」と記載されている場合、それより前の7月1日午前や午後3時までに事故が発生しても、保険の補償対象にはなりません。
乗り換え時に気をつけたい重複と空白期間
代理店型からネット型保険に切り替える際には、保険期間の「重複」または「空白」を防ぐことが非常に重要です。
たとえば、現在の保険が「令和5年3月1日午後4時〜令和8年3月1日午後4時」までとなっている場合、令和7年7月1日から新しい保険に加入するには、同じく「令和7年7月1日午後4時から」の開始に設定する必要があります。
解約と新規契約の正しいタイミング
保険を切り替える際の流れは以下の通りです。
- ① 新しい保険の加入手続きと開始日時の確認:新保険の「始期日」が、旧保険の「終期日」より早くなっていないか確認しましょう。
- ② 現在の保険の解約申し出:新保険の始期が決まったら、旧保険の「解約日」をその前までに設定します。
- ③ 保険証券で時間をチェック:「午後4時」の設定がどちらにもあるか確認し、時間のずれがないようにします。
もし、旧保険の解約連絡が遅れても、日割り返金される場合が多いため、事前に保険会社に確認しておくと安心です。
補償が切れた“空白期間”のリスク
保険が未加入の状態で事故が発生した場合、一切の補償を受けられないため、経済的・法的リスクが非常に大きくなります。
また、任意保険に加入していないと、事故時の相手方への賠償義務や車両修理費など、すべてが自己負担となります。この空白期間を避けるために、開始時刻まで含めて綿密に設定しておく必要があります。
実例:保険開始時刻で失敗したケース
あるドライバーが、7月1日にネット型保険へ切り替えを予定していました。旧保険は6月30日午後4時で満了。新保険は「7月1日」とだけ設定していたため、実際には「7月1日午後4時」からの補償となり、7月1日午前8時の事故では補償を受けられませんでした。
このような例は意外と多く、日付だけで安心してしまいがちなので、開始時刻を確認することがいかに重要かがわかります。
まとめ:保険開始「午後4時」を前提に乗り換え準備を
代理店型からネット型保険へ切り替える際には、保険開始時刻が「午後4時」であることを必ず確認し、現在の保険の終了時刻と空白が出ないよう調整することが大切です。新保険の始期が決まったら、それに合わせて旧保険の解約日を設定し、スムーズかつ安全な切り替えを目指しましょう。
保険会社やプランによって若干の違いがある場合もあるため、念のため両社へ確認を取ると安心です。
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