「年収850万円」「貯金2000万円」と聞くと、十分な経済力があるように見える一方で、「それでも専業主婦は厳しいのでは?」という不安を感じる方も少なくありません。この記事では、地方に暮らす3人家族の家計モデルをもとに、現在の資産状況で専業主婦が可能か、そして豊かに暮らすために意識したいポイントについて解説します。
世帯年収850万円と貯金2000万円の位置づけ
まず、客観的に見たときの「世帯年収850万円・貯金2000万円」という水準は、決して「貧乏」ではありません。国税庁の令和4年調査によれば、世帯年収の中央値は約560万円。それに比べて850万円は上位30%程度に位置します。また、貯金2000万円も十分な金融資産といえます。
特に地方在住であれば、住居費や物価が抑えられるため、東京圏よりも実質的な生活余裕度は高いと考えられます。
ローン月額6万円は家計にどれほど影響する?
仮に月6万円の住宅ローンがあるとすると、年間で72万円、可処分所得(手取り年収)から住宅費に充てる割合は約10%未満程度。住宅ローンの負担率は手取り年収の20〜25%以内が望ましいとされているため、無理のない水準です。
加えて、貯金が2000万円あることで、万一の支出や老後資金の備えにも安心感が持てます。
専業主婦の可否:固定費と教育費次第で変わる
専業主婦になれるかどうかは、家族のライフスタイル次第です。以下の観点を見直すことで可能性が見えてきます。
- 教育費:私立or公立か、習い事の数など
- 車の維持費:地方では必須ですが、複数台持ちだと負担大
- 通信費や保険:格安SIM・必要最小限の保障にできているか
たとえば、お子さんがまだ未就学児で教育費が大きくかからない時期であれば、数年間は十分に専業主婦として過ごすことが可能なケースが多くあります。
今後のライフプランをどう考えるか
「今専業主婦ができるか」だけでなく、5年後、10年後の収支見通しも大切です。
- 子供の進学時期と教育費ピーク
- 住宅ローンの残年数
- 老後資金として取り崩すタイミング
例えば「小学校低学年までは専業主婦→その後パートで再就職」といった柔軟なキャリア設計が現実的かつ安心です。
専業主婦を目指す場合のおすすめ準備
一時的に収入が減ることを想定して、事前に次のような準備をしておくとより安心です。
- 半年〜1年分の生活費を別途積立
- 退職前に保険や住宅ローンの見直し
- 扶養内パート等の再開の可能性も考慮
また、在宅でできる副収入(ネット販売やクラウドワークス等)を試してみるのも、将来的な備えになります。
まとめ:現在の状況なら、無理のない専業主婦も選択肢に
地方で世帯年収850万円、貯金2000万円、ローン月6万円の条件であれば、家計に無駄が少なければ専業主婦は可能な選択肢です。
- 生活費の見直しと可視化
- 将来の教育費と老後費用の見通し
- 一時的な収支減への備え
安心して過ごすためには「いくらあれば安心か」より、「どう使うか」を意識することが重要です。 未来の計画を立てて、柔軟に専業主婦という選択肢を検討してみてください。
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