21歳フリーターが親の扶養を外れた後に知っておくべき社会保険と国民健康保険の基礎知識

社会保険

フリーターとして働くなかで、親の扶養を外れたときに最も大きな変化の一つが「保険の切り替え」です。特に20代前半の方にとっては初めての手続きや用語ばかりで戸惑う場面も多いはずです。この記事では、21歳のフリーターが扶養から外れた後に国民健康保険へ加入した状況を前提に、「会社の社会保険にも加入すべきか?」という疑問に答える形で、制度の仕組みをわかりやすく解説します。

社会保険と国民健康保険の違いとは?

日本には大きく分けて2つの公的医療保険制度があります。一つは「会社に勤める人」が加入する社会保険(健康保険・厚生年金)、もう一つは「自営業や無職、フリーター」が加入する国民健康保険と国民年金です。

フリーターの場合、勤務時間や収入によって社会保険に加入するか、国民健康保険に加入するかが決まります。「自分で選ぶ」のではなく、条件によって自動的に切り替える義務があります。

フリーターでも社会保険に加入する必要があるケース

勤務先が従業員数501人以上の企業で、週20時間以上働き、年収106万円以上、継続して1年以上勤務の見込みがある場合、「短時間労働者の社会保険適用拡大」により社会保険の加入が義務になります。

また、従業員500人以下の事業所でも、週30時間以上働く場合は原則として社会保険の強制適用対象になります。この場合は、国民健康保険から脱退し、勤務先の社会保険に切り替える必要があります。

既に国民健康保険に加入している場合の対応

すでに国民健康保険に加入している場合でも、勤務条件が変わって社会保険の適用対象となったら、会社の保険に自動的に切り替わり、国保は脱退することになります。この切り替えは市区町村への届け出が必要で、保険証の返却なども発生します。

退職や転職で保険の切り替えが頻繁になる人は、保険証の有効期限や切り替え時期に注意してください。

社会保険に加入しないとどうなる?未加入のリスク

社会保険の加入対象であるにもかかわらず、勤務先が手続きを怠っていたり、本人が申告しなかった場合は、さかのぼって保険料の請求が来ることがあります。また、年金未加入のままだと将来の受給額にも大きな差が出ます。

会社が加入させてくれない、という場合は労働基準監督署や年金事務所に相談することが重要です。

実例:フリーターAさんの保険切り替え体験談

21歳のAさんは、週25時間勤務・月収10万円のアルバイトをしていた際には国民健康保険に加入していました。しかし、ある月からシフトが増えて月収が11万円を超え、勤務先が従業員600人規模だったため、社会保険の対象になりました。勤務先の人事から連絡を受け、健康保険証が新しく届き、国民健康保険の脱退手続きは市役所で済ませました。

このように、「条件が揃ったら社会保険へ加入が義務」になるのが原則です。

まとめ:勤務条件によって加入すべき保険は変わる

親の扶養を外れたタイミングで、まずは国民健康保険へ加入するのは正しい判断です。しかし、その後の勤務条件によっては社会保険への切り替えが必要になるケースもあります。週の労働時間や収入、事業所の規模などがカギになります。

不明点があれば、勤務先の総務・人事部門、市区町村の国保窓口、年金事務所などに早めに確認をとることが大切です。将来のためにも、自分の保険状況は正確に把握しておきましょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました