社会人デビューとともに保険への加入を考える新卒の方は多いものです。特に「終身医療保険」への関心が高いですが、果たして本当に必要なのでしょうか?また、どんな保険会社や他の保険が新卒に向いているのかも含めて、今押さえておきたい保険の基礎知識を解説します。
終身医療保険とは?その特徴とメリット
終身医療保険とは、加入時の保険料がそのまま一生涯続く医療保険です。年齢を重ねても保険料が上がらない点が最大のメリットです。
たとえば、25歳で加入すればそのままの保険料で60歳、70歳までカバーされるため、将来的な医療費の不安に備えることができます。また、貯蓄型(解約返戻金あり)と掛け捨て型(保険料が安い)があります。
新卒に終身医療保険は本当に必要?
結論から言えば「今すぐ必要ではない」ケースも多いです。なぜなら、新卒は若く健康で医療リスクが低いため、保険料に見合った給付を受ける可能性が低いからです。
一方で、将来的に妊娠や出産、生活習慣病のリスクを考えて早めに備えたい方には、月額1,000円台〜で加入できるシンプルな終身医療保険がおすすめです。
おすすめの保険会社と共済制度
新卒に人気のある終身医療保険や共済制度をいくつか紹介します。
- 県民共済・都民共済:月2,000円前後の掛け金で、入院・通院・手術をカバー。コスパ重視の方に最適。
- オリックス生命「新CURE」:三大疾病保障がついて月々1,500円〜。若年層からの支持も多い。
- ライフネット生命「新じぶんへの保険3」:オンライン完結で、若者向けに設計された保険プラン。
共済は保障内容が簡易的である一方、コストパフォーマンスが非常に高いため、「最低限の備え」で十分という方に向いています。
医療保険以外で入っておくと安心な保険
新卒のうちに検討したい保険は医療保険だけではありません。以下のような保険も必要に応じて検討しましょう。
- 就業不能保険:病気やケガで働けなくなったときの生活費を補償。
- 賠償責任保険:自転車事故や日常生活で他人に損害を与えたときの備え。
- がん保険:がんに特化した保障。家系的なリスクがある場合は早めの加入がおすすめ。
特に一人暮らしの社会人にとって、突然の収入途絶や高額医療費に備える保険は心強い味方になります。
保険選びで失敗しないためのチェックポイント
保険加入で後悔しないためには、以下のような視点が重要です。
- 必要な保障を明確にする:今のライフスタイルに合った内容にする
- 月々の負担額:無理なく支払える範囲に抑える
- 将来の見直しがしやすいか:ライフステージが変わっても柔軟に対応できる設計
保険は一度入ると長期的な支出になるため、比較サイトやファイナンシャルプランナーの相談窓口を活用するのもおすすめです。
まとめ
新卒で保険加入を考えるのは堅実な姿勢ですが、必要以上の保障や高額な保険料には注意が必要です。終身医療保険は「若く健康なうちに安く加入できる」メリットもありますが、共済や就業不能保険など、今のライフスタイルに合った選択を心がけましょう。無理なく、かつ将来も安心できる備えを選ぶことが、賢い保険選びの第一歩です。
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