大学生活2年目に突入し、1年間で使ったお金を振り返ってみたら130万円――決して珍しい話ではありません。一人暮らしで家賃・水道代を除いた支出としては「やや多め」ですが、支出の中身次第でその意味は大きく変わります。本記事では、全国の大学生の平均支出や内訳をもとに、生活費を見直すための視点と、今日から始められる節約術をご紹介します。
全国の大学生の年間支出はどれくらい？
全国大学生活協同組合連合会の2023年の調査によれば、自宅外通学の大学生の平均年間支出は約120〜130万円程度。これは家賃・光熱費・食費・通信費・交際費・趣味などを含めた数字です。
つまり、家賃と水道代を親が負担している場合、実質的に支出した130万円は全国平均をやや上回る水準といえます。とはいえ、旅行や趣味、交際費にお金をかけた1年なら「使いすぎ」とまでは言えません。
支出を見直すカギは「可視化」と「分解」
支出が多かったと感じたとき、まず最初にやるべきことは家計の内訳を把握すること。例えば。
- 食費：月2.5万円 → 年間30万円
- 通信費：月7,000円 → 年間8.4万円
- 交際費・趣味：月2万円 → 年間24万円
- ファッションや雑費：月1.5万円 → 年間18万円
このようにカテゴリごとに分解すると、「何にお金をかけすぎているか」が明確になります。たとえば、毎日の外食やコンビニ利用が積もり積もって月に1万円以上の無駄になっていることも。
家計簿をつけるメリットと継続のコツ
支出の見直しに役立つのが家計簿。面倒に感じるかもしれませんが、最近はアプリ（例：マネーフォワードME、Zaim、OsidOri）を使えば、クレカ連携で自動記録も可能です。
家計簿をつけることで「見える化」され、無意識の浪費を防ぐことができます。月に一度、支出のカテゴリごとのグラフを見るだけでも、使いすぎに気づけます。
大学生におすすめの節約術5選
- 自炊習慣：週に3日だけでも自炊すれば、月5,000〜1万円の節約。
- サブスクの見直し：使っていない動画配信や音楽サービスは解約。
- 飲み会・外食の頻度調整：月に2〜3回に抑えるだけで大きな節約に。
- 古着・リユースの活用：服代や生活用品のコストカットが可能。
- アルバイトと奨学金のバランス：収入を増やしつつ、学業や生活のバランスを保つことも忘れずに。
例えば、ある大学生は家計簿アプリと連動したポイント還元サービスを活用して、1年間で1万円以上のキャッシュバックを受けていました。
節約しつつ楽しむ大学生活のコツ
節約＝我慢と考える必要はありません。お金の使い方にメリハリをつければ、少ない予算でも十分楽しむことができます。
例えば、「外食は週末だけ」「本はメルカリで売買」「イベントは事前に予算設定」など、自分ルールをつくると浪費も減らせます。
まとめ：支出を振り返る力は、社会人でも武器になる
年間130万円の支出は、決して非常識ではありません。ただ、その内訳を把握し、「どこを減らせるか」「自分の価値観に合った使い方ができているか」を意識することが何より大切です。
家計簿を活用し、定期的にお金と向き合う習慣を持つことは、社会人になったときにも大きな武器になります。過去の支出に落ち込むのではなく、これを機に賢く楽しくお金と付き合っていきましょう。
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